阪神・桐敷 3年目「うれしい」初球宴 昨年2軍球宴転機に1軍抜てき→今年推薦 万波との対戦熱望

 「マイナビオールスターゲーム2024」(23日・エスコンフィールド、24日・神宮)の監督選抜が8日、発表され、阪神・桐敷拓馬投手(25)が選ばれて球宴初出場が決まった。昨季のフレッシュオールスターでの中継ぎ登板を岡田彰布監督(66)に認められ、1軍でリリーフに定着。1年後の初球宴に導いてくれた指揮官への恩返しも込めての、直球勝負を誓った。中野拓夢内野手(28)も監督選抜に選出され、4年連続4度目の球宴出場となる。

 トッププレーヤーが集う夢舞台へのチケットをつかんだ。桐敷がプロ3年目で球宴初出場。「本当にうれしいのひと言。まさか選ばれると思っていなかったので。年に一度なので、いろんな方々が見てくれる機会だと思うので思い切り楽しめたら」と胸を弾ませた。

 1年前のフレッシュオールスター出場が、“スペードのエース”への転機となった。昨季前半は2軍で先発していた桐敷が、救援登板して九回を3人でピシャリ。岡田監督に中継ぎ適性を見いだされ、鉄壁リリーフ陣の1枚に抜てきされた。

 「監督がフレッシュオールスターを見て、中継ぎで1軍に呼んでいただいたのが今に至るので。今回は監督推薦(選抜)ですし、岡田監督に感謝でいっぱいです」。正真正銘のオールスターに選ばれた今季は、リーグ2位の21ホールドを挙げるなどチームに貢献し、指揮官の期待に応え続けている。7日のDeNA戦(甲子園)でも劣勢の九回に好投。逆転劇への流れを呼び寄せて、3勝目を挙げたばかりだ。

 パの猛者と向き合う初球宴で、日本ハム・万波との対戦を希望。「去年も(アジアチャンピオンシップの)代表で一緒だったので、そこでも会話とかしたんですけど。コンタクト率も高いですし、長打、ホームランも打てる。けっこう穴がない選手」。これまで交流戦でも対戦経験はないが、力量を認めている一流打者だからこそ、投手の本能がかきたてられる。

 自身の記憶に残るオールスター名場面には「藤川さんの全球ストレート勝負とか、藤浪さんのスローボールを投げたのとか」と挙げた。自身にとって初の球宴マウンド。「真っすぐでいきたい。思い切り腕を振っていけたら」と並み居る強打者を、力でねじ伏せる姿を思い浮かべた。

 セのチームメートとのコミュニケーションにも「戸郷選手(巨人)は変化球の精度が高いので、そういうところを聞けたら。村上選手(ヤクルト)には自分のことをどう思って対戦するかを聞いてみたい」と興味津々。「初めてなのでいろんなことを経験しながらいろんな人と交流して、後半戦につながる投球をしていきたいと思います」。“真夏の祭典”で過ごす時間が、猛虎の背番号47をさらなる成長へいざなう。

 ◆桐敷の23年フレッシュ球宴 2023年7月18日に富山で開催されたフレッシュオールスターに出場。ウエスタン選抜の8番手で登板して1回を無安打無失点1奪三振。ストライク先行の“3人斬り”で存在感を示した。

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