阪神 報われた才木の奮投 28イニング無援…耐え抜いた7回1失点

 「阪神2-1ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 突然の雨にも、蒸し暑さにも負けず、阪神・才木がツバメ打線に立ち向かっていった。7回6安打1失点。「何とか1点で切れたのが良かったかなと思います」。自身の勝ち星には恵まれなかった。それでも、今季2度目の火曜日連勝を呼び込んだ109球の力投だった。

 初回1死三塁のピンチを招くと、上空からは雨粒が落ちてきた。「真っすぐの調子が良くなかった。その中でうまく変化球を使いながらできた」。長岡はフォークで一ゴロ。村上はスライダーで空振り三振に仕留め、ヤクルトファンの色鮮やかな傘は開かせなかった。

 四回2死三塁から宮本に先制適時打こそ浴びたが、七回2死三塁では青木のバットを折ってガッツポーズ。「七回まで粘れたんで良かった」。28イニング連続で自身の登板時に援護なしでも「しょうがない」と耐え抜いた。

 登板日が日曜日から火曜日に変わって、3試合目。22イニングで1点しか取られていない。自己最多の9勝目には足踏みしているが、チームは4月以来の火曜日連勝。抜群の安定感が勝利を引き寄せ、「良かったですね」とサヨナラ勝利の瞬間は飛び上がって喜んだ。

 89奪三振はリーグトップ浮上。防御率も堂々の2位だ。16日の巨人戦(東京ド)が前半戦ラストの登板となる。「自分のできる範囲のことをしっかりやれるように」。粘った先に、キャリアハイの9勝目が待っている。

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