「中日２－６阪神」（１４日、バンテリンドーム）

　阪神が延長十回に代打・原口のタイムリーで勝ち越しに成功した。

　直前に無死一、二塁から小幡が送りバントに失敗。１死と状況が変わり、併殺すら許されない状況となってしまったが、経験豊富なバッターは追い込まれても懸命にファウルで粘った。そして浮いた変化球に詰まりながらも左前へ運び二塁走者が生還した。

　大拙攻の４併殺でことごとく好機をつぶしていた阪神打線。投手陣が踏ん張ってバトンをつないだことで、勝ち越しの瞬間が生まれた。さらに２死満塁から途中出場の植田が左中間を真っ二つに破る走者一掃の３点三塁打。さらに佐藤輝も右翼フェンス直撃の適時二塁打で続き、一挙５点のビッグイニングに敵地の阪神ファンが沸き返っていた。

　その裏、加治屋が乱調で１点を失うもストッパーの岩崎が後続をしっかりと抑えて同一カード３連敗を阻止。価値ある１勝になった。