甲子園が騒然 阪神守備が延長十一回のバント処理で痛いミス連発 無死一塁が無死二、三塁に 岡田監督のリクエストも実らず
「阪神0-1広島」(20日、甲子園球場)
阪神守備に痛いミスが出た。0-0の延長十一回、6番手の富田が先頭に四球を与えると、続く矢野が投前へ送りバント。処理した富田の一塁送球が浮き、一塁カバーに入った中野のグラブからボールをこぼれ落ちた。その間に一塁走者の代走・大盛が二塁を蹴って三塁へ向かったが、今度は中野からの三塁送球がそれ、ボールは三塁ファウルゾーンへ。これを見て大盛は本塁へ向かおうとしたが、左翼・植田がバックアップしており慌てて三塁へ帰塁。三塁ベースに戻る大盛の右手と三塁送球を受けた佐藤輝のタッチは微妙なタイミングだったが、球審の判定はセーフだった。
これに阪神・岡田監督がリクエスト。しかし、リプレー検証の結果、判定は変わらずセーフのまま。打者走者は二塁に進んでおり無死二、三塁となった。この一連のプレーで富田の一塁悪送球と、中野の三塁悪送球の2失策が記録された。
次打者の敬遠四球で無死満塁となり、続く小園の中犠飛が決勝点となって阪神は敗れた。