阪神 クリーンアップ全員打点で後半戦快勝発進 森下が復活のダメ押し弾「当たった瞬間に入った」「この感触をずっと待っていた」
「阪神5-1中日」(26日、甲子園球場)
阪神が後半戦初戦を制して2連勝。クリーンアップ全員打点で貯金2とした。
先発の村上は初回先頭から連打を浴びて、いきなり無死二、三塁とした。それでも細川、中田、カリステのクリーンアップを打ち取って無失点で切り抜けると、直後の攻撃で打線が粘りに応えた。
初回、中日先発の小笠原に対して先頭の近本が四球を選び、中野が初球で送りバントを決めた。
2死後、佐藤輝が高めに浮いたスライダーを逃さずに右前へ運んだ。二塁走者の近本は際どいタイミングで本塁へ突入したが、捕手のタッチをかいくぐりながらスライディングして左足で本塁をタッチ。これが小笠原に対して今季16イニング目で初得点となった。
さらに2死二塁から大山が放ったゴロが広く空いた一、二塁間を破って適時打となった。4番・佐藤輝と5番・大山のアベック打点は2試合連続となった。
2-1で迎えた七回2死一、二塁は森下が1軍昇格後初本塁打となる7号3ランを放った。
小笠原に代わって登板した藤嶋のスプリットを捉えて、左翼へ飛距離119メートルの完璧な一発。6月2日・ロッテ戦での先頭打者本塁打以来54日ぶり、102打席ぶりの快音となった。
先発の村上は6回1失点で約1カ月ぶりの4勝目。二回以外は毎回得点圏に走者を背負い、今季自己ワースト11安打を浴びながらも先発としての役割を果たした。三回は先頭からの3連打で満塁としたが、中田をフォークで遊飛とし、カリステは投ゴロ併殺に仕留めた。
お立ち台に立った村上は「後半戦開幕で勝てて良かった。ピンチばっかりでしたけど、最少失点に抑えることができてよかった」と振り返った。初回に決勝打を放った佐藤輝は「ランナーを絶対にかえす気持ちで。村上はきょうもピンチ作りながらも抑えてくれていたんで、打てて良かったです」と力を込めた。
そしてダメ押し弾の森下はスタンドの大歓声を浴び「本当にチームに迷惑ばっかりかけていたので、一本打てて良かったです」と喜びをにじませた。「準備はできていたので。いい一本が出て良かった。結構、手応え良かったので当たった瞬間に入ったと思いました」と振り返り、「この感触をずっと待っていました」と語った。