阪神・岡田監督 後半戦は「もう勝ち負け」 2度の犠打成功「普通」の岡田野球で快勝
「阪神5-1中日」(26日、甲子園球場)
「普通」の岡田野球を聖地の虎党に見せつけた。首位・巨人と3・5差の4位から始まった後半戦。チャンスの数や安打数で相手を下回りながらも効率的な試合運びで快勝した。内容より結果を得た阪神・岡田監督は「後半戦は勝ち負けの勝負になってくる」と胸を張った。
初回、先頭の近本がフルカウントから四球を選ぶと、続く中野が初球で犠打を決めた。1点リードの七回にも、先頭の坂本が中前打で出塁すると、代打・長坂が再び初球に犠打を成功させた。
前半戦では幾度となく犠打の失敗や走塁ミスが繰り返され、「普通」のことができていないと指揮官も指摘していた。この日は2度の犠打が成功し、いずれも得点に結び付いた。「そういうことやでやっぱり。流れいうのがあるからな」と満足そうにうなずいた。
試合前のミーティングでは原点である「つなぎの意識」を再徹底させた。面白いように打線が機能し、12得点で大勝した前半戦最後の21日・広島戦(甲子園)を持ち出し「もう一回、それを基本というか、『つなぐことを思い出して』と選手には言った」と明かした。
DeNAが敗れたため、3位に浮上した。残りは52試合。「もう勝ち負けですよ、後半(戦)はね」と繰り返した。混戦を抜け出し、連覇に手を掛けるためには、「普通」の野球で勝利を拾っていくだけだ。