阪神・村上 粘投4勝目 11安打浴びても6回1失点 聖地防御率0・83 小笠原とのV腕対決制す

 1回、1死二、三塁で中田を見逃し三振に仕留めた村上(撮影・山口登)
 7回、3ランを放った森下(1)を迎えてタッチを交わす村上(中央)=撮影・立川洋一郎
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 「阪神5-1中日」(26日、甲子園球場)

 “後半戦開幕投手”が粘り勝ちを収めた。阪神・村上が6回で今季ワーストタイの11安打を浴びながらも、6月27日・中日戦(甲子園)以来1カ月ぶりとなる4勝目。好投報われずが続いた前半戦から一転、打たれまくってもつかんだ白星に、「だいぶ打たれてしまってピンチばっかりだったんですけど、最少失点で抑えることができて良かった」と勝利の余韻に浸った。

 初回の無死二、三塁を無失点で切り抜けたが、再び1番・福永からの打順となった三回にも3連打で無死満塁。「2点あったんで、1点OKという気持ち」で中軸と向き合った。中田を遊飛に打ち取ると、カリステは投ゴロ併殺。絶体絶命の場面でもスコアボードに「0」を刻んだ。

 甲子園優勝投手のマッチアップとなった、小笠原との投げ合いを制した。1点を失ったが、村上の甲子園での今季防御率は0・83。勝ち星を重ねられなかった前半戦から、聖地での安定感は光っている。

 8月1日の100周年記念日を前にしたマウンド。「子供の頃から球場と言えば甲子園。黒土で芝生もキレイ」と感じていた場所が、今では職場となった。「甲子園の一番の魅力はファンの皆さんがいっぱい入って、大勢の中で野球ができること」。この日も4万2617人からの視線を浴びて力強く右腕を振った。

 試合中に岡田監督から、「ある程度構えたとこにいくわけやから、もっと大きくな、広くストライクゾーンを使った方がな」とアドバイスを受けた。毎回ヒットは許しても、四死球ゼロ。二回以外は得点圏に進まれて再三ピンチに直面しても、要所でインコースを攻める投球で1失点に踏みとどまった。

 後半戦の戦いへ勢いづける価値ある1勝。「自分というより、チームが勝てたのが一番。打つ人が打って点を取ってたので、元気よく後半戦スタートできるんじゃないかと思います」。勝負の夏場に背番号41の存在感が増していく。

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