阪神・大山 G倒弾!甲子園100周年メモリアル初戦快勝 TUBEで波乗り5連勝 首位・巨人と2・5差

 「阪神5-1巨人」(30日、甲子園球場)

 主砲の一振りがスタンドを熱狂させた。8月1日で開場100周年を迎える甲子園球場のメモリアルシリーズ初戦。岡田阪神は大山悠輔内野手(29)の左越え9号3ランなどで首位の巨人を振り切り、今季2度目の5連勝を飾った。これでGと2・5ゲーム差。まだまだだ。連勝をさらに伸ばして、お祝いムードの聖地をさらに沸かせる。

 鋭いスイングと響き渡る快音に、全ての人が白球の行方を確信していた。両手に残った完璧な手応えに大山の表情も少し緩む。大歓声が注がれる中、悠々とダイヤモンドを一周。主砲が勝機を高め、スタンドのボルテージを最高潮に高めた。

 「勝つことが一番なんで。それに少しでも貢献できればと思っている。そういう意味ではすごくいい仕事ができたんじゃないかなと思います」

 1点を先制した五回の攻撃後に、甲子園100周年を記念してロックバンドのTUBEがスペシャルライブを実施した。さらに高まった熱気。その余韻が残る六回に豪快な一撃が飛び出した。

 先頭の森下、続く佐藤輝が2番手左腕・中川の直球を打ち返し、無死一、二塁。絶好のチャンスで打席が巡ってきた。「いろいろ準備しながらやっています」と初球、内角低めの厳しいスライダーに反応。高々と舞い上がった打球は失速することなく、左翼フェンスを軽く越えた。

 リードを大きく広げる9号3ラン。28日の中日戦から今季初となる2試合連発となった。気温の上昇と共に打撃の状態も上昇曲線を描く。五回には先頭で打席を迎えると、12試合連続安打となる中前打で出塁。続く前川が左中間へ適時二塁打を放ち、一塁から一気に先制のホームを駆け抜けた。

 今カードは聖地にとって節目を迎える大事な3連戦。先人たちが築き上げてきた歴史が詰まるだけに「いろいろですね。ひと言でまとめられる所ではない」と特別な思いを胸に秘めている。

 投打で一丸となり、つかんだ大きな1勝。「一人一人が準備をして、試合に向けて仕事をできているからこそだと思う。チーム全員で勝ち取った勝利」と今季2度目の5連勝を喜んだ。

 「今日は今日で終わりなので。しっかり反省して。勝ちましたけど、まだまだ反省する部分もありますし。また明日も試合があるので、準備をしたい」

 後半戦は始まったばかり。これで首位・巨人とは2・5ゲーム差となった。7月は月間打率・312、4本塁打、15打点と打撃好調。頼もしい背番号「3」が猛虎打線に火を付け、チームの勢いをさらに加速させる。

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