阪神・才木 火曜初勝利!自己最多9勝目 6回1/3を3安打1失点 打ってはプロ初マルチ

 「阪神5-1巨人」(30日、甲子園球場)

 降板を告げられてベンチへ向かう右腕に、万雷の拍手が降り注ぐ。4万6831人が埋めたスタンドから、自然と湧き起こったねぎらいが力投の価値を表していた。甲子園100周年を祝う3連戦初戦。熱気に包まれた聖地で、阪神・才木浩人投手がチームの勢いをつなぐ自己最多の9勝目を挙げた。

 「火曜日を取れたのはすごくでかいと思うし、しっかり続いてくれると思う」。首位・巨人との3連戦初戦で役割を果たした意味をかみしめた。

 巨人とは8回2失点で3敗目を喫した16日以来の対戦。前回と同じく、同じ兵庫県出身で同学年の山崎伊との投げ合いだった。「前回負けているんで。今日は勝ちたいと思っていた」。ただ初回に2失点した前回と同様、初回に苦しんだ。先頭の丸に二塁内野安打を許し、続く吉川は左飛に打ち取ったが11球を要した。2死後は岡本和にも中前打を許した。

 それでも大城卓を内角高めの150キロで空振り三振。今季のイニング別で最も失点していた初回を乗り越えて、リズムを取り戻した。「粘ってくるし、フォークをなかなか振ってくれないバッターも多かったので。『追い込んだら内角真っすぐいっちゃいましょう』と梅野さんと話しながら粘れた」。配球に変化を加え、二回以降は1安打しか許さなかった。

 七回に1死満塁とし、2安打を許していた丸を迎えた場面で降板。それでも6回1/3を3安打1失点。6月16日・ソフトバンク戦以来44日ぶりの白星で、6月25日・中日戦から火曜日を任されて以降では初勝利となった。

 「自分の勝ちにこだわりすぎると勝ちがつかない時にしんどくなるので」と個人的な白星にはあまり興味を示さないが、打撃の話題には「(今日は)そこなんですよ」と表情を一変させた。

 三回1死は二塁内野安打。23年5月28日・巨人戦以来、56打席ぶりの今季初安打となった。五回2死一塁は左前打でプロ初のマルチ安打。「ずっと村上が『おまえ、全然ヒット打たへんな』っていじってきたんで。ちょっと言ったります(笑)」。無邪気に笑い、心地よい勝利の余韻に浸った。

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