阪神・佐藤輝 巨人突き放すダメ押し2点打 9試合連続安打&3試合連続マルチ

 6回、適時打を放つ佐藤輝(撮影・石井剣太郎)
 6回、佐藤輝が2点適時打を放ち、盛り上がる森下(右端)ら阪神ナイン(撮影・山口登)
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 「阪神9-6巨人」(31日、甲子園球場)

 4番の一撃で勝機を高めた。六回に迎えた白星へ一気呵成(かせい)の場面で、阪神・佐藤輝が波を途切れさせることなく2点適時打。打者一巡につなげた一打を、「チャンスの場面でしたし、まずはしっかりコンタクトするという意識で打席に立ちました。ランナーをかえすことができて良かったです」と誇らしげに振り返った。

 1点差に詰め寄られた六回だ。5点目を奪って、なおも続く2死二、三塁のチャンスで打席が巡った。2球目、高めの直球を見逃さずにツートーンカラーのバットを振り抜くと、打球がジャンプした二塁・吉川の頭上を越える。「ヒットになったので良かったです。捕られなくて良かったです」。2人の走者が生還したのを一塁上で見届けてから、両手を力強く打ち鳴らした。

 二回二死一塁でもスライダーをはじき返し、チャンスを広げる右前打を放って、9試合連続安打をマーク。マルチ安打も3試合連続となった。甲子園100周年記念日前夜に、2度のHランプで6連勝に貢献した。

 最高のチーム状態で迎える聖地のメモリアルデー。「8月、9月、もっと大事になってくると思うので、もっと打ちたいと思います。また明日も頑張りたいと思います」。歴史と伝統をかみしめる『8・1』も、背番号8のバットが虎党を歓喜に導く。

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