【井川慶氏の眼】阪神・西勇 大きかった四回の無失点 5回101球は慎重に攻めた結果

 「DeNA0-4阪神」(4日、横浜スタジアム)

 阪神は3カード連続の勝ち越しを決めて、貯金を今季最多タイの8とした。初回、森下が10試合連続打点となる適時打で先制。五回には佐藤輝が8号3ランを放ち突き放した。先発の西勇は5回2安打無失点で5勝目。元阪神エースでデイリースポーツ評論家の井川慶氏は西勇の投球について「四回の無失点が大きかった」と評した。

  ◇  ◇

 西勇投手の投球で大きかったのは、四回の無失点ですね。その前の攻撃で、無死満塁から無得点に終わっていた中、ポイントとなったのは状況に応じた投球ができたということでしょう。

 先頭から二塁打を許して、まず1死三塁での度会選手を打ち取り、2死三塁での山本選手の場面です。次の打者が林選手、その次がケイ投手というところまで考えても、打撃のいい山本選手は歩かせてもいい状況でした。バッテリーとしてもそれは頭にあったでしょうし、8球粘られて四球となりましたが、林選手を打ち取って無失点。見事でしたね。

 5回で101球と球数が増えたのは、DeNAの打者の粘りだけでなく、慎重に攻めた結果でもあります。バッテリーとして相手打線をしっかりと見て、対戦できたからこそであり、四回を抑えたことが五回の3点にもつながったと思います。

 その五回に本塁打を放った佐藤輝選手ですが、状態が良くない時はボール球に手を出すイメージがありましたが、今は誘い球にも乗ってこない。その上で、いい意味で力感なくスイングしているように見えますし、投手からすると非常に抑えづらい状態だと思います。

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