「ＤｅＮＡ０－４阪神」（４日、横浜スタジアム）

　苦境を乗り越え節目の数字に到達した。阪神・近本が新人から６年連続シーズン１００安打をマーク。吉田義男の８年連続に次ぐ球団単独２位となり、「そうなんですか！また来年も打てるように頑張りたいです」と笑った。

　初回、快足を飛ばして二塁内野安打で出塁すると森下の適時打で生還。三回は１死から中前へクリーンヒット。４－０の六回２死二塁では左腕・坂本の速球を捉え鮮やかに一、二塁間を破った。

　今季は主力が相次いで２軍再調整となる中、一度も離脱することなくグラウンドに立ち続けている。６月には慣れない４番も経験。自身も無安打が続き、欠場やベンチスタートとなる試合もあったが、ストイックに自分と向き合って、本来の姿を取り戻した。

　「どれだけいい当たりをしても野手のいるところにいったらアウトはアウトなので。その違いはすごく大きいですけど、僕らが操作できるものじゃないので、ヒットになって良かったです」

　遠征中は球場に着くと室内練習場へ直行する。この３連戦も３日連続で打ち込みを敢行。人一倍バットを振り込み、第１打席への準備を整えた。

　後半戦は打率・３７８と絶好調だ。今季９９試合目での１００安打到達を「遅いなあと感じる」と振り返ったが、安打数リーグ１位は中日・細川の１０６本。虎のリードオフマンがトップに立つ日も遠くなさそうだ。