バース氏 阪神・森下に自身の球団記録超えを期待「記録はいつか破られるもの」 13試合連続打点にあと3
「サントリー ドリームマッチ 2024」が5日、東京ドームで行われ、27度目の出場となる阪神のレジェンド・ランディ・バース氏(70)が森下翔太外野手(23)にエールを送った。自身が持つ球団歴代1位の13試合連続打点にあと3とした森下に、記録を塗り替えることを期待。偉業達成へ、日々の試合への心構えも説いた。
数々の伝説を作ってきた“史上最強助っ人”は、おだやかな口調でエールを送った。背番号44にひげを蓄えた優しい笑顔。バース氏は、自身の記録に迫る森下への期待を膨らませた。
「記録はいつか破られるものなので。破られたとしても阪神が勝てば僕は幸せです」
森下は、4日のDeNA戦(横浜)の初回に先制適時打を放ち、10試合連続打点を達成。藤村富美男、掛布雅之を超え、球団単独2位となった。残すはバース氏の持つ球団1位・13試合連続打点のみ。偉業まであと3に迫り、森下自身も「記録を目指すわけじゃないですけど、やってきたことがつながって、最終的に記録になればいいなと。まずはチームの勝利に貢献できるような打撃をしたい」と気合十分だ。
2000年生まれの森下だが、バース氏に憧れのまなざしを向ける。「ホームラン王。すごい方というのは知ってます」。外国人選手ではNPB史上最多となる2度の三冠王に輝き、NPB記録のシーズン打率・389はいまだ破られていない。高い壁に挑む23歳。俺を超えてくれ-。バース氏はそんな期待も込め、試合に臨む心構えを説いた。
「1試合1試合が大事。たくさんのビデオを見て、新しい対戦相手が出たら研究することが大事です。常に自分の考えを持って、それに対しての準備をすること。自分の準備が大切だと思います」。チームは8月の長期ロードに突入。バース氏は暑い夏を乗り切る秘けつについて、「とにかくリラックスする時間を持つこと」と話す。
現役時代は将棋を指したり、甲子園でラーメンを食べたりして気分転換していたという。「(将棋は)川藤さんが教えてくれた。かなり上手です。岡田さんには勝って、それ以上はやらなかったよ(笑)」と懐かしそうに笑った。
阪神戦は直近3試合も中継でチェック。後半戦9戦8勝と波に乗るチームにもエールを送った。「岡田監督はよく采配されてますね。タイガースはピッチャーもいいし、今年もすごく活躍してくれると思います。打線も続いていくといいですね。いいところまでいくと思います」。6日からは神宮でのヤクルト3連戦。森下が、そしてチームがバース氏の期待に応える快進撃を見せる。