阪神・近本「LINK UP」プロジェクト始動 代表理事・石井僚介氏が語る思い「全国に広げていける第一歩に」

 未来を切り開け!阪神の近本光司外野手(29)が理事を務める一般社団法人「LINK UP」は、設立後初の活動となる「子ども夢応援プロジェクト」を30日に開催する。淡路島と沖永良部島の子どもたちが2泊3日で神戸などを訪れる予定。代表理事の石井僚介氏(31)が始動に向けて思いを語った。

 近本の地元である兵庫・淡路島と自主トレを行う鹿児島・沖永良部島に住む子どもたちとのプロジェクト。石井氏は「たくさんの人に協力してもらい、ようやく活動を実現することができます」と、第一歩を踏み出せることに感謝した。

 小学5、6年生を対象に、応募してきた子どもたちの面接を7月末に行い、淡路島8人、沖永良部島8人の計16人が2泊3日で参加する。またサポートで関学大に協力を仰ぎ、学生4人がボランティアとして帯同する。

 子どもたちの将来に何か一つでもきっかけを与えたいという思いから開催されるプロジェクト。面接では「人と話すのが苦手で人と話せるようになりたい」、「これまで1度も島から出たことがなく出てみたい」、「野球を一度も見たことがない」などといった真っすぐな思いを受け取った。

 募集制のため、学校の修学旅行などとは違い、子どもたちは初対面だ。「小学生の時に親元を離れて知らない人と生活することはなかなかないと思う。すごい勇気がいることだなと思いますけど、いい経験にしてもらいたい」と新たな交流が生まれることも期待する。

 神戸などでこれまでにない経験をすることも目的の一つ。淡路島と沖永良部島では電車が走っていない。移動の際に電車に乗る体験も検討されている他、航空会社、テレビ局、スポーツメーカーの見学、大学訪問なども予定。31日には甲子園球場で巨人戦を観戦する。

 「選択肢というか、子どもたちが将来を考えたときに引き出しを一つでも増やしていければいいかなと思います。今回は二つの島ですけど、全国に広げていける第一歩にしたいです」と石井氏。ここからがスタートだ。近本とともに子どもたちの夢を応援していく。

 ◆石井 僚介(いしい・りょうすけ)1993年7月17日生まれ。31歳。兵庫県小野市出身。中学時代は父の仕事の関係でアメリカへ。中学3年時に帰国し、社高に進学。神戸学院大ではアメフト部に所属。社会人Xリーグ1部AREAのLIXILディアーズ(現胎内ディアーズ)に所属した20年には日本代表入り。その後は神戸学院大でコーチなどを務めていた。

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