阪神・木浪 八回千金同点打「何とかバットに当てることを考えていた」4戦ぶり打点
「ヤクルト5-4阪神」(6日、神宮球場)
敗戦の中でも価値ある一打だった。阪神・木浪聖也内野手が同点適時打で、打線の悪循環を断った。
才木が四回に逆転3ランを浴び、打線は七回まで4併殺。悪い流れで迎えた八回1死二、三塁で木浪は打席に立った。
相手内野は前進守備。「事を起こすというか、何とかバットに当てることを考えていた」。打席の途中で突然、雨脚が強まったが集中力を維持。カウント1-2から高いバウンドのゴロを一、二塁間へ打ち返した。捕球してどこにも送球できないオスナを横目に、誰もいない一塁を駆け抜ける。4試合ぶりの打点が価値ある適時打となった。
しかし、直後に雨で試合が中断。自身がつくった流れを断ち切られたかのように再開後は勝ち越しを逃して、九回にサヨナラ負け。「明日、やり返すだけですね」。すぐに気持ちを切り替え、次戦へ目を向けた。