味方の拙守も重なり2敗目の阪神・及川 佐藤義則氏「伊藤将の穴はカバーできる力はある」と期待

 2回、満塁のピンチを背負い、天を仰ぐ及川(左)=撮影・西岡正
 1回、村上(右)に先制2ランを浴びた及川(撮影・西岡正)
 降雨コールドで引き揚げる及川(中央)=撮影・西岡正
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 「ヤクルト4(降雨コールド)0阪神」(7日、神宮球場)

 阪神・及川雅貴投手(23)は初回に手痛い一発を浴びた。2死からサンタナを歩かせ、村上に右中間に2ランを浴びた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は「簡単に2アウトを取りながら、サンタナを歩かせてしまったことが痛かった」とした上で、村上に打たれたカットボールについて疑問を呈した。

 「打たれた球は外寄り高めのカットボール。この球は絶対に低く投げないといけない。特にリーチが長くて飛ばすバッターには高めにいくと危険な球になる。球が遅い分、真っすぐ狙いのタイミングでもタイミングを合わせることができるからだ。村上も一瞬、間を取ってからパチンとコンパクトに振って完璧にとらえていた」

 さらに二回には佐藤輝の2失策にも足を引っ張られて2失点。五回裏無死降雨コールドゲームとなり、2敗目を喫した。前回7月31日の巨人戦(甲子園)では5回2失点で、プロ先発初勝利を挙げた左腕だが、この夜は悔しい結果となった。

 それでも佐藤氏は及川の潜在能力を高く評価。「球自体は強さを感じるし、ストライクをしっかりと取り切る制球力もあるので、きょうの投球もそんなに悪いとは感じなかった。伊藤将が2軍調整中だが、その穴をカバーできるだけの力は十分にある」と、今後の投球に期待をかけた。

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