阪神・森下 新人から2年連続2桁弾 球団右打者では岡田以来 得点圏打率はセ1位!満塁は打率・500&10打点

 4回、左越えに同点ソロを放つ森下(撮影・金田祐二)
 5回、2点打を放ち、右手を突き上げる(撮影・田中太一)
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 「ヤクルト3-6阪神」(8日、神宮球場)

 阪神・森下翔太外野手(23)が3安打3打点の大暴れだ。四回に同点10号ソロを放ち、五回1死満塁では2点適時打をマーク。プロ1年目から2年連続2桁本塁打は、球団の右打者では岡田彰布以来。今季、満塁では打率・500、10打点と勝負強さを発揮する。チームも逆転勝ちで連敗を2でストップ。9日からは2ゲーム差で追う首位・広島との3連戦に臨む。

 全身の感覚、すべてをボールに合わせた。こん身のフルスイング。白球はグングン伸びて虎党の待つ左翼席に吸い込まれた。1年目から2年連続の2桁本塁打となる同点の10号ソロ。淡々とベースを周回する森下の姿に貫禄が漂っていた。

 「もう出塁するつもりで。それがいい結果になった。そこでチームも勢いに乗ってくれたので、すごくいい1点だったと思います」

 1点を追う四回だ。先頭で打席へ。カウント1-1から吉村が投じた3球目、外角寄りのカーブを捉えた。豪快に引っ張った打球は高々と舞い上がりスタンドイン。一振りで試合を振り出しに戻した。

 1年目から2年連続の2桁アーチは、阪神では佐藤輝に次いで6人目。右打者では岡田監督以来の快挙だ。「10本だけで満足せずに、もっともっと高みを目指していきたい。2年連続で終わらないように頑張りたい」と力を込めた。

 豪快な一発で打線に火が付いた。四回に1点を勝ち越すと、一気に勝機を高めたのは五回。再び森下のバットが盛り上げる。1死満塁の好機で打席が巡ってきた。カウント2-2から右腕が投じた高めのカットボールに反応。左前へ2点適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。今季満塁では10打数5安打、10打点と勝負強さを発揮している。

 味わった悔しさを晴らした一撃でもあった。1戦目では1点を追う七回1死一、二塁で遊ゴロ併殺打に倒れるなどチャンスを生かせず。「1戦目の時に打てなかったのが結構悔しかった。その分取り返せたかなと思います」と意地を見せた。

 打撃は絶好調だ。初回にも左前打を放っており、7月28日の中日戦(甲子園)以来の猛打賞を記録。安打数は自己最多の80本に達し、得点圏打率はリーグトップの・349を誇る。後半戦は12試合全てにフル出場し、45打数21安打、4本塁打、16打点で打率・467と勢いが止まらない。

 勝負の9連戦。最初のカードはサヨナラ負け、降雨コールド完封負けと嫌なムードが漂っていたが、一丸となり止めた。9日からは2ゲーム差に迫った首位・広島と京セラで3連戦を迎える。「(きょう)勝つのと負けるのでは全然違う。いい流れで勢いを持って。次ホームゲームなんで、この勢いのままいきたい」と森下。大一番へ攻めの姿勢で首位奪取を狙う。

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