阪神 高橋遥人の妻・はる菜さん「結果よりも頑張ってくれたらそれで十分」 昨年2月に長女誕生「励みになったと思います」
「阪神4-0広島」(11日、京セラドーム大阪)
阪神の高橋遥人投手(28)の妻・はる菜さん(29)が11日、1009日ぶりの1軍公式戦登板を果たした夫へメッセージを送った。妻として22年8月の結婚後、初めて1軍で投げる姿を現地観戦。左肘のトミー・ジョン手術などを乗り越え、大舞台へ戻った姿に安堵(あんど)の表情を見せた。
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主人と私は小学校から同級生で、高校時代は野球部の選手とマネジャーという関係です。交際は社会人になって数年後に始まるのですが、妻となってからは投げる試合を見たことがありません。
私が22年に関西へ引っ越してきた直後には、主人はトミー・ジョン手術を受けました。なので、今回は1軍登板が決まったことが一番うれしくて。4月に実戦復帰してからは行ける試合は毎回見に行っていましたが、「やっと1軍で見られる」というワクワク感が大きかったです。
本当に楽しみで。主人は「打たれたらごめん」みたいな感じでしたけど、私は全く気にしていませんでした。復帰までの過程を見ているので、今日はスタンドから見られただけで良かったです。結果よりも頑張ってくれたら、それで十分だと思っていましたから。
主人は私と結婚後に左肘だけではなく、左肩などの手術も受けました。でも、1軍復帰という目標があるから家では落ち込んだり、不安そうな感じは見せませんでした。
22年にトミー・ジョン手術を受けた日に、病院へ迎えに行った時もいつも通りでした。術後に良くなっている選手が多いこともあって、「手術前よりは良くなる」というモチベーションもあったと思います。同じ手術を受けた才木選手も目の前で見ているので、刺激になっているようでした。
もちろん、たまには落ち込むこともありました。投げやりになることはありませんでしたが、「本当に良くなるのかな」みたいな。でも、私は考え込まないタイプで、逆に主人は考え込むタイプ。性格が正反対なので私まで考え込むと、良くないのでそういう雰囲気には気をつけていました。
主人にとっては、昨年の2月に誕生した長女の存在も励みになったと思います。1歳半ですが、ずっと「かわいい、かわいい」と言っています。癒やしになっているんでしょうね。休日は一緒にお昼寝してくれるし、怒る時はちゃんと怒りますし、面倒を見てくれている方だと思いますよ。
結婚してからはたくさんの思い出ができました。主人は車でドライブするのが好きなんです。長女が生まれてからは長時間の移動は難しくなりましたが、休みのたびに今でも片道1時間半とか運転していろんな所へ連れて行ってくれます。夜景を見に行ったり、先日は1泊で和歌山に行って夏らしいこともできました。支配下復帰が決まった時はケーキも買ってお祝いもしましたね。
どれもいい思い出です。これからは野球でも、たくさんの思い出をつくってもらいたいですね。