過去にも今も似たタイプが思い浮かない阪神・森下の打撃「際立つ力強さ」谷佳知氏が分析

 1回、先制2ランを放つ森下(撮影・金田祐二)
 1回、先制2ランを放つ森下(撮影・金田祐二)
 1回、先制2ランを放った森下(1)を迎える佐藤輝(右端)ら阪神ナイン
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 「巨人5-8阪神」(13日、東京ドーム)

 阪神が打撃戦を制し、首位・広島が敗れたため、一夜にして自力優勝の可能性が復活した。巨人、オリックスで活躍したデイリースポーツ評論家の谷佳知氏は、プロ初の4番に入り、初回に先制2ランを放った森下翔太外野手の打撃について言及。「過去にも、今もあまり似たタイプが思い浮かばない打者。あのスイングの強さは魅力」と称賛した。

 初回2死一塁で森下はグリフィンが投じた外角高めの変化球を思い切り良くたたき、左中間席に先制の11号2ランを突き刺した。後半戦に入ってからの好調ぶりを谷氏は「甘く入ってきたボールを逃さずに捉えている打席が目に付く。前半戦に比べてスイング自体が大きく変わったというよりも、絞り球がとにかくよく当たっている、という印象が強い」と分析。その上で「結果が出ているから余裕を持って打席に入れている。そうした打席での余裕が相手の失投を呼び込んでいる、と言ってもいいかもしれない」と称した。

 この本塁打のように本塁打でもライナー性の打球が多い点などから「タイプ的には中距離ヒッター」と評しつつ、「長距離ヒッター並みの力強さが際立つスイング。過去にも今も似たタイプの打者が思い浮かばない。投手の平均球速が上がって、投手有利の現在のプロ野球では、森下のような打撃スタイルが今後、増えていくのかもしれない。持ち前の勝負強さにも磨きをかけて、他の誰でもない、森下の打撃を築き上げていってほしい」と期待を寄せた。

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