【藤田平氏の眼】阪神 チームの雰囲気高められる起用を 集中力を欠くような佐藤輝の打撃…大山も乗っていけない

 4回、二ゴロ併殺打に倒れる佐藤輝(撮影・金田祐二)
 4回、佐藤輝が併殺打に倒れ、厳しい表情の岡田監督(撮影・金田祐二)
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 「巨人4-0阪神」(14日、東京ドーム)

 阪神が3カード連続の負け越し。一、四、九回と無死走者を出しながら後続なく今季16度目の完封負け。試合後の岡田彰布監督はほとんど言葉を発せず球場を離れたが、デイリースポーツ評論家・藤田平氏は「チームの雰囲気を高められる」起用を図ると推し量った。

  ◇  ◇

 ここから、1試合の重要性というものは増していくばかり。そういう時期に来た。でありながら、特に打線は本当に集中を高めて打席に入っているのだろうか、と首をひねるようなシーンが多かった。

 例えば佐藤輝の1打席目。初回に走者を二塁に置いて、初球、ボールにも見えるような変化球をセンターに打ち上げて、逸機となった。

 同じく第2打席。今度は四回無死一塁で回ってきたが、1ボールから低め、これもボール気味の直球を引っかけて二ゴロ併殺打。

 4番バッターが、若いカウントからヒットになる可能性の少ないボールに手を出す。そういう打席が続くと、集中力を欠いているように見えてしまう。

 それはチームのムードにも関わってくることで、佐藤輝の後を打つ大山も、つなぐ意識というより、振り回して三振、三振という、相手投手を楽にするバッティングとなってしまい、どうしても乗っていけない雰囲気になる。

 また、守備でもやはり佐藤輝の場合は不安が拭えない。そうなると、バッテリーは右打者の内角を狙いづらくなるし、相手打者にも外を狙われるという悪循環が見え隠れする。

 ムードという意味では、前日、渡辺を三塁で先発させた試合の方がよかったように見えた。時期的にも、チームの雰囲気を高められる起用を岡田監督も考えていくのではないか。

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