阪神・佐藤輝 2戦ぶり先発復帰 5戦ぶり安打も勝負どころで凡打 8月6失策も“特守”で効果発揮

 「巨人4-0阪神」(14日、東京ドーム)

 久しぶりの快音にも喜ぶことができない。阪神・佐藤輝明内野手は表情を引き締めながら、球場からホテルへの動線をゆっくりと歩いた。「いい当たりもあったんですけどね…」。5試合ぶりの安打こそ記録したが、勝負どころで凡退。2試合ぶりの4番復帰を勝利で飾ることはできなかった。

 4点ビハインドの七回1死。1ボールから戸郷の外角カーブを捉えた。右前へ鋭い打球を飛ばして、8月9日・広島戦以来の一打。次戦以降につながる、16打席ぶりの安打となった。

 ただ、初回2死二塁では中飛。四回無死一塁では二ゴロ併殺打と、打ってほしいところでは打てず。戸郷には今季2度目の完封負けを喫した。「戸郷は良かった?そうですね」。潔く完敗を認めて、主軸として責任感をにじませた。

 8月は5試合で4本塁打とロケットスタートを切ったが、ここ6試合は20打数2安打。まだ月間打率は・348と好成績ではあるが、8試合連続で一発は出ていない。東京ドームではレギュラーシーズン最終戦となったが、キャリア初の本塁打なしに終わった。

 一方、8月6失策と苦しんでいる守備では努力の成果が出た。12日の巨人戦では初回に自身の悪送球が失点につながり、決勝点となった。13日の試合前練習では1組目にフリー打撃を終えると、練習終盤までノック漬け。この日も球場に一番乗りで姿を見せ、念入りに守備練習に励んだ。

 四回1死では岡本和の三ゴロをグラブに収められなかったが、すぐに拾い直して一塁に送球。六回無死でも岡本和の三ゴロを難なく処理した。「アウト取れたんで(良かった)」。“特守”の効果を試合で発揮した。

 9連戦は3勝6敗と負け越したが、16日からは中日3連戦が待っている。「9連戦は終わったんで、しっかり明日休んでまた頑張ります」。自力優勝の可能性は再び消滅したが、この窮地を佐藤輝のバットが救う。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス