阪神・岩崎 九回の2点リード守れず 2死満塁からまさかの2点適時内野安打 打線奮起し、10試合ぶりの2桁安打

 「中日-阪神」(17日、バンテリンドーム)

 阪神が九回、2点のリードを守り切れず、同点に追いつかれた。

 この回、抑えの岩崎がマウンドに上がったが、1死から連打を許して一、二塁のピンチ。何とか2死までこぎつけたが、ブライトを四球で歩かせて満塁。続く代打・福永には遊撃への内野安打を浴びると、二塁走者の生還まで許して、土壇場で追いつかれた。

 初回、先頭・近本の左翼線への二塁打から佐藤輝の右前適時打で先制。しかしその後すぐ中日打線に逆転を許した。三回は先頭・森下が四球を選び佐藤輝、大山の連打で無死満塁の絶好機を作った。前川が押し出し四球で同点の2-2となった。

 さらに五回は無死一、三塁から木浪が併殺打を放った間に追加点を挙げた。直後に四球と連打で同点。互いに1点を追い合う展開で、五回までで18残塁と両軍ともに三者凡退のイニングなし。2時間を越える苦しい試合展開となった。

 明るい兆しが見えたのは六回だ。1死から近本が四球、中野が右前適時打で勝ち越し。さらに試合前まで中日戦の得点圏打率・563だった佐藤輝が、この日2度目の適時打を放ち2点差に広げた。6日のヤクルト戦以来の猛打賞となった。守備時には石井が登板し、山本を見逃し三振に仕留めるなどこの日初めて三者凡退で締めた。

 七回まで毎回の安打で10試合ぶりの2桁安打と奮起し、連敗ストップかと思われたが、九回まさかの暗転となった。

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