阪神・近本 3安打&2盗塁 4戦連続で初回出塁「もっと点に絡めるように頑張ります」
「中日5-5阪神」(17日、バンテリンドーム)
先手必勝で流れを呼び込みたかった。4試合連続となる初回出塁で先制点を生み出した阪神・近本。チームは勢いに乗れず延長十二回の末に引き分けとなったが、3安打2得点2盗塁と躍動した。
試合開始早々にチャンスメークした。メヒアが投じた高めの速球に反応。逆方向へはじき返した打球は左越え二塁打となった。「しっかり後ろが打ってくれている」。その後1死一、二塁から佐藤輝の右前打で二塁から先制の本塁を駆け抜けた。
初回の1打席目は4試合連続安打とめっぽう強い。今季は99打数32安打、打率.323とし、攻撃の起点となっている。
勝利をつかむために必死に流れを呼び込もうとした。同点の六回は1死から四球で出塁。続く中野の打席で二盗を決めて好機を広げた。さらに暴投で三塁へ。その後、右前適時打で一時勝ち越しのホームを踏んだ。
5-5の延長十回には守護神・マルティネスから右前打。四回にも中前打を放っており、3試合ぶりの猛打賞となる一打で一、三塁を作った。森下の打席では二盗を決め、17盗塁目。得点にはつながらなかったが、自らの使命を全うした。
チーム全員で粘り抜いた一戦。「しっかり自分のやることをやって。もっと点に絡めるように頑張ります」と近本。虎の韋駄天(いだてん)は勝利のために全力を尽くす。