阪神・佐藤輝 先制二塁打&10号2ラン 新人から4年連続2桁弾 田淵&岡田に続く球団史上3人目

 「阪神10-4ヤクルト」(21日、京セラドーム大阪)

 5カードぶりの勝ち越しに導き、球団史にその名を刻んだ。阪神・佐藤輝明内野手(25)が初回に先制の適時二塁打を放ち、六回には右越えへ10号2ラン。田淵幸一、岡田彰布に続いて球団史上3人目となる新人から4年連続2桁本塁打に到達した。15安打10得点の大勝劇で、首位・広島とは再び4ゲーム差。燕に3連勝して、23日からの新井鯉との直接対決を迎えたい。

 すさまじい弾丸ライナーを右翼席へと突き刺した。佐藤輝がダメ押しの10号2ラン。「狙ってはいなかったですけど、いい反応ができたかなと思います」。猛虎打線が8月初の2桁得点と真夏の大暴れ。京セラでの愉快なお祭りを豪快な花火で彩った。

 5点リードの六回無死一塁。星の148キロ内角低め直球を振り抜き、打った瞬間に確信の一発だった。「(感触は)良かったです」。軽快な足取りで走り出すと、ゆっくりとダイヤモンド一周。完全に試合を決めた。

 これで新人から4年連続で2桁本塁打を達成。「いや、もう全然…。まだ10本なんで」。当然、満足はしていない。それでも、田淵幸一、岡田彰布に続いて球団3人目の快記録。「今日、打てたんで良かったです」。左打者では初ということには胸を張ってもいい。

 初回2死三塁では左中間フェンス直撃の先制適時二塁打。この日は全5打席でファーストストライクからスイングした。「初球から打てる球が来たので、それを振りにいっただけの話やと思います」。冷静だったが、試合前のミーティングで指揮官が「早いカウントで打つ」と指示したことを体現した。

 「そんなに気にしない」と言いつつも、意外と験を担ぐ性格。照り返し対策でもあるが、ナイターやドームでのアイブラック装着もその一つだ。6月下旬にはバットの“奉納”も行った。よく食事へ行く友人宅は、バットを飾れば調子が上がるとされるパワースポット。打率が2割前半の中、昨季のバットを贈った。すると、運気が上がるように快音を連発。「もう一本、贈ろうかな」と冗談を言うほど、効果抜群だった。

 目に見えない力の裏には努力もある。守備でミスをすれば、翌日には特守。打撃でも日々のフォーム確認は欠かさない。「これからもっと大事な試合が続いていく。もっといい場面で打っていけるようにやっていきたい」。この日の快勝にも切り替えは一瞬だった。

 チームは連勝で5カードぶりの勝ち越し。首位の広島とは4ゲーム差に迫った。23日からの直接対決に向けても、第3戦は重要。「明日もいい試合をして、広島戦が大事になってくると思うんで頑張ります」。残りは30試合。10本塁打を通過点にすれば、逆転優勝も見えてくる。

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