阪神・大山 OS競演弾 ドラ1クリーンアップが打点挙げれば8戦全勝 得点圏打率・344でセ界トップ

 「阪神10-4ヤクルト」(21日、京セラドーム大阪)

 阪神・大山悠輔内野手は白球の行方を目で追いながら、ゆっくりと走り出した。流れを引き寄せる完璧な一発。大歓声の中、風格たっぷりにダイヤモンドを一周した。

 「次の1点と思って打席に入りましたし、試合前からしっかり準備ができたので、それがいい結果につながりました」

 初回、佐藤輝の適時二塁打で先制し、なおも2死二塁の場面だった。ミーティングで指揮官から伝えられていた「初球からの準備」。佐藤輝に続き、大山も右腕の初球・外角低めのスライダーを迷わず振り抜いた。打球は左翼スタンド中段へ。

 主導権を握る12号2ランに「毎試合、しっかり準備してここにきて。試合始まるまでもう一回整理してしっかりやっているので、その成果だと思います。一発で仕留められた、それが一番よかった」とうなずいた。

 大山はグラウンド外でも“頼れる男”だ。3年連続で合同自主トレを行い、大山のことを「師匠」と慕う小野寺がこの日から1軍に合流。小野寺が左手首の靱帯を損傷し、離脱していた時も、大山は気にかけてくれていたという。「大山さんが行ってる治療院の人に『(小野寺を)見てあげてほしい』と言ってくれたりして。そこまで気にしてもらえる人ってなかなかいないと思うので。感謝しています」。小野寺はうれしそうにそう明かした。

 この試合では佐藤輝、森下も打点を記録。“ドラ1クリーンアップ”が打点を挙げると今季8戦全勝と、チームにとって吉兆の合図となっている。さらに大山は得点圏打率・344でリーグトップ。2位が森下、3位が佐藤輝と、虎の中軸は勝負強い。森下、佐藤輝について「本当に頼もしいですし、僕も負けないようにと思って日々頑張ってます」と大山。刺激し合いながら打線をけん引している。

 六回には左前打も放ち、今季初の4戦連続マルチ安打。50打点にも到達したが、「全然だと思います。チームに貢献できていない部分の方が多いので、もっともっと頑張らないといけない」と慢心はない。

 それでもチームは5カードぶりの勝ち越しを決めた。「ここ何カードか負け越していましたし、勝てていない悔しさはあったので。まずは勝ち越せたのが一番。また明日の試合、チーム一丸となって勝ちに(いけるように)、もう一度整理して準備したい」。頼れる主砲のバットで3連勝し、広島に乗り込む

 ◆大山&佐藤輝のアベック弾 大山と佐藤輝のアベック本塁打は今季初で2023年10月4日・ヤクルト戦以来。今回で通算11度目となりチームの勝敗成績は7勝4敗。

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