阪神・岡田監督 ニヤリ「まだ30試合あるんやで」試合前に指示!ハマった初球攻撃 打線に手応え

 「阪神10-4ヤクルト」(21日、京セラドーム大阪)

 逆転Vへ、確かな自信をうかがわせた。残り試合が少なくなり、選手の尻に火が付いてきたのか…。そんな質問が飛ぶと、阪神・岡田彰布監督は「そんな少ないか?」と不敵な笑みを浮かべて返した。

 「今、8月やで。まだ4分の1残ってんちゃうの。そんなことないの?30試合やるの大変やで。1カ月でできひんで。30試合もあるんやで」

 虎はヤクルト3連戦前まで4カード連続負け越し。首位・広島と5ゲーム差まで広がっていた。周囲に漂い始めた悲観的なムードを指揮官らしい言葉でかき消した。

 自信たっぷりに言い切れるほど手応えがある。初回の佐藤輝の先制打と大山の2ラン、二回の西勇と中野のタイムリーはすべて初球を捉えたもの。「早いカウントから打つ」。ミーティングでの指示が実り、「初球から仕留める準備ができていた」とご満悦だ。一方、五回は木浪と梅野が四球を選び、近本がタイムリー。岡田監督は「積極的にいくのとボールを見るのは紙一重。打ちにいってボールを見極めるのが一番ええわけやから」とうなずいた。

 勝負の8月を迎え、虎に昨年の強さが戻ってきた。「何でやろ、分からんけどね。それは言われへんけど、秘密やから」と岡田監督。広島と巨人が星をつぶし合う間に虎は2連勝だ。指揮官には連覇への青写真がクッキリと見えている。

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