「阪神－ヤクルト」（２２日、京セラドーム大阪）

　お笑いコンビ・アキナが始球式に登場した。

　歓声と拍手が注がれる中、近本のユニホームを着た山名はマウンドへ。力強い投球フォームからノーバウンドで捕手・坂本のミットに投げ込んだ。その後、帽子を取り、頭にマジックで書かれた「アレンパ」を披露。大役を終えて「練習できなかったんですけど、そのわりにはいい球筋でした。（自己採点は）厳しめでいいですか？９５」と納得した表情で振り返った。

　これまでどこの球団のファンでもなかった山名。「『せやねん』に出させてもらって毎週、毎週阪神タイガースを見る時間があってファンになってきているなと思っていたんですよ。けど、４０過ぎておこがましいかと。いまからファンになるのは失礼じゃないかと」と気持ちを抑えていたという。

　だが、５月２４日の阪神－巨人戦で相手先発の戸郷にノーヒットノーランを食らった一戦で感情を抑えきれず。「あの時に、めり込むぐらいに電源ボタンを押してテレビを切ったんですよ。その時に妻の（宇都宮）まきさんに『これだけの力で電源を切ったということは、俺大ファンやわ』って。そこから公言していこうと思いました」と虎党になった経緯を明かした。

　球団史上初の連覇を目指す阪神。現在は３位だが、山名は「掛布さんはこれから２勝１敗でずっといけばまだまだチャンスあるとおっしゃっていたので。打つ方は大量得点を狙える。打順のどこをみても怖い状態なので。絶対に優勝できると思います」と期待を込めた。