阪神 八回大山同点弾も九回桐敷誤算…救援プロ初黒星 逆転連覇へ5差広島3連倒や!

 9回、桐敷(47)を降板させた岡田監督(右端)=撮影・飯室逸平
 9回、山田に勝ち越し二塁打を打たれた桐敷(撮影・飯室逸平)
 8回、13号同点ソロを放つ大山(撮影・飯室逸平)
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 「阪神2-5ヤクルト」(22日、京セラドーム大阪)

 虎よ、王者の意地を見せてくれ-。阪神は八回に大山悠輔内野手(29)の2戦連発となる13号ソロで追いついたが、九回に救援の桐敷拓馬投手(25)が打たれ、3連勝を逃した。23日からは敵地に乗り込んで首位・広島との3連戦。ゲーム差は再び今季最大タイとなる5に開いたが、まだ諦めてはいない。直接対決でその差を詰めて逆転Vへ望みをつなぐ。

 中堅・近本の頭上を越え、フェンス手前で大きく跳ねた打球を、桐敷はぼうぜんと見つめた。同点の九回2死二塁。代打・山田に投じた144キロの直球が真ん中に入り、勝ち越しの中越え適時二塁打を浴びた。「野手の方々が点を取って同点に追い付いた後だったので、そこは悔いが残る」。左腕は淡々とした中にも悔しさをにじませた。

 1点を追う八回2死から大山が起死回生の同点ソロを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した直後だった。岡田監督は惜しみなく“勝利の方程式”の一角である桐敷を送り出したが、思わぬ誤算が生じた。1点を勝ち越され、村上への申告敬遠、西川の中前打で2死満塁となり、オスナには右翼線に落ちる適時二塁打で2点を追加された。岡田監督も交代を決断せざるを得なかった。

 岡田監督が昨年から中継ぎとして重用し、“スペードのエース”と名付けた左腕が、リリーフとして82試合目で初黒星を喫した。桐敷は今季ヤクルト戦9試合で防御率12・86と突出して打ち込まれている。桐敷自身は「自分の中ではそうでもないかなと思うが、結果こうなっているので」と力なくうつむいた。

 桐敷は前回の失点も中3日で登板した8日・ヤクルト戦(神宮)だった。この日は17日以来、中4日でマウンドに上がったが3失点。岡田監督は「(登板間隔が)空きすぎなんかな、ちょっと」と首をかしげた。

 5月31日・ロッテ戦(ゾゾ)以来、3カ月ぶりに先発した青柳は6回2失点と粘り強く投げた。7月13日・中日戦(バンテリン)以来にスタメン起用した島田は、二回無死一塁から先制適時打を放った。ただ、前夜に10点を奪った打線はあと1本を生み出せなかった。1点ビハインドの八回には「1点差やから、そらいくよ。そんなん」と勝ちパターンの石井も投入。勝負を懸けた継投だったが、勝利には結び付かなかった。

 今季5度目の同一カード3連勝を逃し、8月に京セラドーム大阪で行われたヤクルト戦の連勝は「18」で止まった。首位広島が逆転勝利を収めたため、ゲーム差は「5」に開いた。23日から敵地マツダに乗り込む3連戦に全勝しても順位は入れ替わらない。追い込まれつつある岡田阪神が踏ん張りどころを迎えている。

 ◆桐敷がリリーフ初黒星 桐敷はこの日でリリーフ登板プロ通算82試合目で初黒星。これまでのプロ通算3敗はいずれも22年の先発登板で記録したものだった。23年は先発2試合、リリーフ25試合で無傷の2勝14ホールド。今季は53試合全てリリーフで3勝1敗、リーグトップの31ホールド、防御率2.42。なお、チームの8月の京セラドーム・ヤクルト戦連勝は「18」でストップ。2010年8月13日以来、14年ぶりの敗戦。

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