「広島５－７阪神」（２５日、マツダスタジアム）

　阪神が２カード連続勝ち越した。２点を追う三回、森下翔太外野手が１２号逆転３ランを放ち、その後もリードを広げた。デイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏は「昨年の強い阪神を思い出させる攻撃」と評価。四回、木浪聖也内野手の犠打にも着目した。

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　１勝１敗で迎えた３戦目は、絶対に落とせない一戦でした。それは選手が一番分かっていたでしょうし、よく逆転勝ちしたと思います。大竹投手は前回やられた広島相手にナイスピッチング！森下選手も素晴らしい逆転本塁打でした。フルカウントからカットボールにうまく反応したと思います。大山選手の２本の適時打もお見事です。昨年の強い阪神を思い出させる攻撃ができています。

　さすが岡田監督だなと思わされたのは２点リードの四回無死一塁から、前日にバントを失敗していた木浪選手に犠打を命じた場面です。たとえ嫌なイメージが残っていても選手は腹をくくってやるしかない。木浪選手はよく決めましたし、八回の二つ目のバント成功にもつながったと思います。

　試合終盤の追い上げが象徴するように、この３連戦ではカープの強さを目の当たりにしました。それでも勝ち越して、首位・広島とは４ゲーム差。僕は９月に劇的ドラマが起こると信じています。２７日からのＤｅＮＡ３連戦も勝ち越して“メークアレンパ”へ、弾みをつけてほしいものです。