阪神・湯浅 手術した「胸椎黄色靱帯骨化症」は国指定難病 現役では3選手が罹患 来季以降の復帰目指す
阪神は25日、湯浅京己投手(25)が「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化切除術」を受け、同日、福島県内の病院を退院したことを発表した。今後は来季以降の復帰を目指してリハビリを行う。
「胸椎黄色靱帯骨化症」は、背骨付近の靱帯が骨化して神経を圧迫する国指定の難病。重症の場合は下半身のまひで歩行困難となるケースもある。現役選手ではDeNA・三嶋、中日・福、ロッテ・岩下が罹患(りかん)したが、それぞれ治療を受けて復帰を果たしている。
湯浅は球団を通じて「今年に入って身体に強い違和感を感じるようになり、悩んだ結果、手術することを決断しました」と経緯を明かし、「シーズン中にもかかわらず、自分の決断に理解を示し、後押ししてくださった監督をはじめ球団関係者の方々や、先生方とトレーナーさんには心から感謝しています。また元気に投げる姿を見ていただけるように、そしてチームに貢献できるように頑張ります」とコメントした。
22年にセ・リーグ最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した湯浅は今季1軍での登板がなく、ウエスタンでは25試合に登板して2勝2敗5セーブ、防御率7・48。7月10日のウエスタン・くふうハヤテ戦を最後に実戦登板がなかった。
◆胸椎黄色靱帯骨化症 脊髄の後ろにある椎弓(ついきゅう)の間を結ぶ黄色靱帯が骨に変化し、だんだん大きくなって神経を圧迫して、主に足のまひを起こす病気。足のしびれや歩きにくさ、ぼうこうの働きが悪くなるとされている。40歳以降に発症することが多く、中でも男性に多く見られる。