岡田阪神 石井投入実らず、2試合連続の3失点 今季4度目の2桁失点

 7回、追加点を許し、うなだれる石井(撮影・田中太一)
 8回、投手交代を告げるためベンチを出る岡田監督(撮影・田中太一)
 7回から登板した石井(撮影・堀内翔)
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 「DeNA10-4阪神」(27日、横浜スタジアム)

 必死の継投も実らなかった。1点差に迫った直後の七回、阪神・岡田監督は4番手で石井を投入した。攻めのタクトで逆転への気運を高めるようとしたが…。今季41試合目登板の剛腕が、何とも手痛い3点を失ってしまった。

 「1点負けている状態でしたけど、何とかゼロで粘って次の攻撃に流れを持っていきたかった。自分の中でどこが悪いとか…。今から(ホテルに)帰っていろいろ映像を見ながら反省します」

 先頭・オースティンの左翼フェンス直撃二塁打からピンチを背負う。1死一、三塁から山本を二飛に打ち取り2死まで奪ったが、8番・林に左翼線適時打を浴び、代打・筒香にも中前へ2点タイムリーを献上してしまった。

 鉄壁を誇った自慢の中継ぎ陣にほころびが生じている。22日・ヤクルト戦(京セラ)では2-2の九回に投入した桐敷が3失点で黒星。石井は25日・広島戦(マツダ)に続いて2試合連続3失点となった。

 振り返れば、誤算は前日から生じていた。先発予定だったビーズリーが甲子園での投手指名練習後に発熱を訴えて登板回避。1軍復帰後、中継ぎで起用していた伊藤将を中2日で先発マウンドに送らざるを得なかった。「ちょっと難しい登板ではあった」と安藤投手コーチ。四回からは富田、五回途中から岡留を投入し、緊急事態を乗り越えようとした。だが、七回の石井の3失点の後、八回は漆原が2点を失い、今季4度目の2桁失点となった。

 試合後、指揮官は報道陣の前を通ることなく、帰りのバスに乗り込んだ。勝負の夏場を迎え、疲労も蓄積されるが、踏ん張りどころだ。石井は「その中でどうやって抑えていくか。自分の中で策を練ってまた明日に臨みたい」と力を込めた。残り25試合。最後までブルペン一丸で白星をもぎ取っていく。

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