「２軍交流試合、富山ＧＲＮサンダーバーズ５－３阪神」（２８日、ボールパーク高岡）

　阪神２軍は富山ＧＲＮサンダーバーズに逆転を許し、惜敗した。

　打線は二回、３者連続四球で１死満塁の好機をつくると、百崎が先制の２点適時左前打。百崎は２点を追う六回にも得点の起点となる中前打を放ち、２安打２打点を記録した。

　前夜の石川ミリオンスターズ戦では３安打１打点をマークしており、２試合連続の活躍を見せた。

　先発の鈴木は二回までを１四球無安打のピッチング。しかし２点リードの三回、四球に味方の失策、安打でピンチを招くと、暴投と適時打で逆転を許した。３回２安打３失点（自責０）で降板した。

　２番手の椎葉は２回２安打１失点、３番手の森木は２回１安打１失点とリードを広げられた。ただ、２点を追う八回は川原が２者連続三振。最後は富山ＧＲＮサンダーバーズに所属していた松原が凱旋（がいせん）登板を果たし、元チームメートの墳下を空振り三振に斬った。

　和田２軍監督の一問一答は以下の通り。

　－なかなか追いつけない試合展開だった。

　「試合の流れから言うとね、点に取ったすぐにやっぱり取られてるっていうところが、流れとしては、乗っていけないところで。そこでやっぱりピッチャーが踏ん張らないといけないし、取った後の先頭バッターっていうところが、やっぱり簡単に出してしまうと点につながってしまうことが多いんで。そういう意味では、今日投げた全部がいいとか、全部が悪いとかっていうわけではないけど、うまくいかなかったピッチャーはそこらへんのところはしっかり今日のことはしっかり自分の中でかみ砕いてやっていかないと。まずはどう思ってるかっていうところが非常に大事で、それをどうつなげていくかっていうところなんでね。ちょっと流れ的には悪かったね」

　－その中でも百崎が今日もいい働きをした。

　「昨日、今日と普段、公式戦では見られないようなバッティングをこの２試合はして。こういうところでも、そうやって結果を出して自信をつけていけばいいんでね。で、また金曜日から、またレベルが上がったピッチャーと当たってくんだけど、そこでやっぱりいろんな工夫しながら。まず今年一年はいろんな失敗をして、そこで何が足りないかを考えながら練習していったらいいんでね。とにかくいろんな経験を積むことが今年一年大事なんで。そこで足りないところを、やっぱりそれでも試合に出てるときには打てなければ工夫しないといけないし。そういうところも覚えていきながら、力をつけていったらいいよね」

　－松原が最後投げて、すごい歓声を浴びた。地元での登板はいい刺激に。

　「やっぱりああいう大きな拍手をもらいながら、昨日、今日の姿なんて見てると、百崎の話じゃないけど、公式戦とは違う、すごく自信を持ったような腕の振りが、もう明らかにいつもとは違うぐらい。そういう気持ちで投げてくれたらいいんだけど、なかなかそれは、上のバッターと対戦したり、いろいろあるんで。その中でいろんな工夫を覚えたりっていうことが大事になってくる。ただ松原もまだ１年目なんで、真っすぐのスピードはもっと上がってくるピッチャーだと思うし。変化球のキレ、制球もね。やっぱりリリーフで、要所で投げられるようになるには、ある程度のコントロールも必要だし。こうやって、１年ぶりに帰ってきて、大きな拍手もらって、そこで１人だけどしっかりと結果を出せたんでね。それをやっぱり、これだけの人が応援してくれるんだっていうものを本当に背負って、また明日以降しっかり頑張ってもらいたいね」

　－この２日間いつもと違う選手紹介やファンサービスなど。選手たちも感じるものがあったのでは。

　「選手紹介だけじゃなくて、合間の、地元の野球少年たちとの触れ合いとか。終わってからのファンの皆さんとの触れ合い。地方に来ると、こういうイベントであったり野球教室も含めていろんな人たちと触れ合える。そこで応援されながら、また子供たちと触れ合うことで野球人口を増やしていくという意味も含めながら、やっぱりこれだけの人たちが応援してくれているんだっていうところをね。もちろんプロに入るにあたって初心は、そういうものを持ってるけど、長くやってると少しずつ忘れたりする中で、こういうイベントでまた拍手をもらったり、声援をもらったりすると、もう一回初心に帰れるというかね。こうやって入団して、キャンプインしたなっていうね。忘れそうになったら、何回でも戻ったらいいんだからね。そういう思いをもう一回しっかり新たに受け止めて、もう一回、再スタートというか、気持ちの上ではまた明日から新鮮な気持ちでプレーしてもらいたい」

　－３０日の先発は。

　「マルティネス」