阪神・近本 マルチで今季自己最長更新13戦連続安打 新人から6年目で歴代2位の通算905安打

 7回、中前打を放つ近本(撮影・西岡正)
 2回、近本が左前打を放つ(撮影・堀内翔)
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 「DeNA3-2阪神」(28日、横浜スタジアム)

 うつむき、ゆっくり帰りのバスへと向かった。阪神・近本光司外野手が新人から6年目で通算905安打とし、ヤクルト・青木宣親に並ぶ2位に浮上。ただ、喜ぶ様子もない。「得点にならなかったので」。2安打はともに得点にはつながらず、チームは逆転負け。優勝争いから後退した事実が重かった。

 二回2死一塁は東の初球、真ん中外寄りのカットボールを完璧に捉えて左前打。今季の自己最長を更新する13試合連続安打とした。七回1死一塁も外角低めへのボール気味のスライダーを芯で拾い、中堅右へ鋭いライナーを運んだ。

 東は4打席全てで徹底した外角への配球で攻めてきた。「もともと外中心のピッチャーなので。要所要所でインコースに来ますけど、分かっていても打てないのが東なので」。難敵の投球に対応した打撃内容に、状態の良さを感じさせた。

 8月は24試合で無安打は3試合しかなく、11試合で複数安打を記録。97打数38安打で打率・392と絶好調だ。

 残り24試合。6年目までの通算安打で歴代1位の巨人・長嶋茂雄の926本まであと21本に迫った。今季の132安打はリーグ2位で、トップのヤクルト・長岡とは1差。状態を維持できれば、快挙達成もタイトル獲得も見えてくる。

 それでも近本は個人記録には興味を示さない。「手応えとかそういうのは関係ないので。その試合に勝つプレーができるかどうか」。不動の1番は何よりも白星を欲している。

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