阪神・岡田監督「真っすぐはないやろ」バッテリーにまた苦言 打線組み替え先制も逆転負けに嘆き止まらず

 6回、オースティンに勝ち越しソロを浴び、ベンチで悔しそうな表情を浮かべる岡田監督(撮影・西岡正)
 6回、オースティン(後方)に勝ち越しのソロを浴びた村上(撮影・堀内翔)
 4回、遊飛に凡退した佐藤輝(撮影・西岡正)
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 「DeNA3-2阪神」(28日、横浜スタジアム)

 あまりにも痛い一敗だ。連敗だけは避けたい一戦で、またしてもオースティンの一発に屈した。試合後、阪神・岡田彰布監督は「真っすぐはないやろ」とバッテリーに苦言。いら立ちを隠さず、帰りのバスまでの通路を歩いた。

 同点の六回1死だ。村上が1ボールから投じた149キロを、青く染まる右翼席へ突き刺された。助っ人の一撃が決勝点。井上のプロ初アーチが飛び出した直後だっただけに痛恨の被弾となった。

 オースティンには三回にも2死二塁から左中間へ一時勝ち越しの適時二塁打を浴びていた。この夜だけではない。前日も2安打され、今季は対戦打率・294、6本塁打、13打点。同じ打者に痛打を浴び続け「いやもう昨日と一緒や。力勝負では勝てんて。何十回言ってんのや」と嘆くしかなかった。

 打線は初回に4番に据えた大山の右前適時打で先制。5番に抜てきした井上も2安打で応えた。打線の組み替えが的中したからこそもどかしい。

 「そら4番が打てへんからや。打てへんやろ、ずっと。(佐藤輝を)よう使た方やで」と岡田監督。6番に降格させた佐藤輝は4打数無安打2三振。8月上旬の爆発がウソのように、最近4試合は16打数1安打と沈黙。チームが正念場を迎えた中で当たりがパタリと止まってしまっている。

 首位・広島、2位・巨人が勝利した夜に“一人負け”。広島と再び5ゲーム差に広がり、6日に6ゲームもあった4位・DeNAとの差は1・5となった。DeNAとの直接対決は7試合残しており、Aクラス死守も危うい状況となってきた。

 29日が夏の長期ロード最終戦。連敗のショックを引きずることなく、切り替えて臨みたいところだが「そんなんも伝わってけえへんけどな」と岡田監督。「俺一人カリカリ怒ってるだけやんか。あとは何もないわ」。悔しさは募るが、もう一度、チーム一丸となって戦いたい。ファンのため奮起するしかない。

 ◆8月月間5割以下確定…阪神はこの日の敗戦で今季8月を10勝13敗1分けとし、残り3試合に勝利しても勝率5割に。なお、今季ここまでの月間勝敗成績は3、4月=15勝9敗3分け、勝率.625。5月=10勝13敗1分け、勝率.435。6月=9勝12敗1分け、勝率.429。7月=14勝8敗、勝率.636。

 ◆最大6ゲーム差が… 8月以降、阪神とDeNAの最大ゲーム差は6日の6差。翌7日からこの日まで阪神の勝敗成績は7勝11敗1分けで一方のDeNAは11勝6敗1分けだった。

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