阪神・井上広大 逆転Vのろし聖地弾へ気合 待望プロ1号で「すごい声援いただいた」 30日から巨人3連戦

 DeNA戦が中止となり、帰阪する井上(撮影・田中太一)
 6回、プロ初本塁打となる同点ソロを放つ=28日、横浜スタジアム
 帰阪する前、囲み取材に応じる井上(撮影・田中太一)
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 阪神の井上広大外野手(23)が29日、待望のプロ初本塁打から一夜明け、次は甲子園での初アーチに意欲を示した。チームはDeNA戦が雨天中止となり、台風10号の影響も考慮して練習を行わずに帰阪。30日からは29日ぶりに聖地へと戻って首位・巨人との伝統の一戦に臨む。逆転優勝に向けて負けられない試合で、若虎が起爆剤となる。

 横浜の空は午前中からどんよりと曇り、昼過ぎから雨が降り出した。午後1時30分に中止が発表されるとチームは練習せずに帰阪を決定し、ドタバタ移動となった。だが、同2時過ぎに新横浜駅に姿を見せた井上は待望の一発から一夜明け、表情は和やか。すでに次戦への心の準備を整えていた。

 「やっていることは継続して、これからもしっかり自分の中で考えながらやっていきたい」

 2軍では場面や状況に応じての打撃を自身に課しながら、79試合の出場で打率・298、7本塁打、46打点。25日に今季2度目の昇格を果たし、前日28日のDeNA戦では1点ビハインドの六回1死で東から豪快なソロ。プロ5年目、通算82打席目での1号を左翼席にたたき込んだ。

 ただ、チームは連敗で2日からの長期ロードは9勝13敗1分けと2年ぶりに負け越し。負の要素が並ぶ中、確かな希望の光をともした。そして、30日からは5ゲーム差で追いかける首位・巨人との3連戦。1日以来の甲子園での試合は追い風となるはずだ。

 昨年3月のオープン戦、井上は甲子園で本塁打を放っている。プロ入り後、初の聖地弾は21年5月のファーム交流戦・巨人戦。「昨日もホームランを打って、すごい声援をいただいた。次からも声援をいただけるように、しっかりと結果を出していきたい」。満員の甲子園を沸かせるには、特大アーチがよく似合う。

 巨人は戸郷、井上、菅野と強力な3枚をぶつけてくる。前川の状態次第ではあるが、スタメンのチャンスも巡ってくるだろう。今季の巨人戦は5月25日に代打で出場し、大江に3球三振。同27日に抹消となった。リベンジを果たし、ここからさらに飛躍したい。

 巨人とは5ゲーム差。4位のDeNAも1・5ゲーム差で迫ってきている。逆転優勝へ、もう負けることはできない。「本当に積み重ねが出たと思うので、引き続きやっていることを継続してやっていきたい」。こういう時こそ、若虎の力が雰囲気を変える。井上の聖地での一発が、反撃ののろしとなる。

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