【井川慶氏の眼】阪神逆転優勝の条件は?劇的勝利をいかに増やせるか 森下の前後がつながれば波に乗れる

 デイリースポーツ評論家で元阪神エースの井川慶氏(45)が29日、阪神の逆転優勝に向け、ムードが変わるような勝利の必要性を説いた。そのためのポイントして、好調の森下翔太外野手(24)の打撃を分析した上で、前後を打つ打者の重要性を指摘。得点が増えてくればチームに勢いも出てくるため、打線によりつながりが生まれ、活性化していくことに期待を寄せた。

  ◇  ◇

 まず阪神は残り24試合で、上位2チームとのゲーム差を考えると、もう内容関係なく勝っていかないといけない時期。ただ、優勝する上では劇的に勝つというか、この勝利がきっかけになるのではという、何か突き抜けるような勝ち方がほしいところでもあります。

 投手陣は、まず先発がゲームをつくるということと、リリーフも本来であれば勝ち試合で投げる投手が、劣勢の展開で登板することも増えるでしょう。DeNAとの連戦では27日に石井投手が、28日に桐敷投手が1点を追う展開で投げましたが、この時期は仕方のないこと。今後もあるでしょうし、そうやって失点を防いでいって、いかに点を取っていけるか。

 その中で打線のポイントを挙げると、あくまで試合を見ての印象ですが、まず森下選手が非常に嫌なバッターだなと感じますね。特にチェンジアップへの対応がうまく、外角に来たところを右方向に打つだけでなく引っ張ることもできます。かと言って外角だけに強く内角が苦手というわけでもない。弱点らしい弱点がなく、攻略しづらいバッターだなと感じます。

 今の阪神打線を投手目線で見た時に、その好調の3番・森下選手の前後のつながりがもう少し出てくれば、より嫌だなと思います。2番には中野選手、4番には佐藤輝選手や28日は大山選手が入っていましたが、1番の近本選手の状態もいいだけに、そこがつながってくると、もっと得点も増えるはず。波に乗れるような勝ち方も、自然と出てくるはずです。

 現状、優勝するためには他力の部分があり、上に2チームいる難しさもありますが、まだまだ分からないですね。最後までもつれるでしょうし、そこを抜けるためにも、とにかく個々ができることをやる。そして台風の影響が心配ではありますが、まずは巨人戦でしっかりと勝つことだと思います。

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