阪神 才木がまさか…初回に5連打浴びて2失点 浅野の二塁打から止まらず甲子園のスタンドが騒然 苦しい立ち上がりに

 1回、才木はモンテスの中前打で二走・浅野の生還を許す(撮影・山口登)
 1回、モンテスに中前へ先制適時打を浴び、二走・浅野(51)の生還を許した才木(撮影・中田匡峻)
 1回、才木はモンテスの中前打で二走・浅野の生還を許す(撮影・山口登)
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 「阪神-巨人」(31日、甲子園球場)

 阪神の先発・才木浩人投手が初回に5連打を浴びて2失点。勝ち頭の右腕がまさかの立ち上がりに甲子園は騒然となった。

 先頭の丸を三振に仕留めた才木。だが続く高卒2年目の浅野に右中間へ二塁打を許すと、続くモンテスに中前適時打を浴びてあっさり1点を失った。さらに岡本和に左前打、大城卓にも左前へ運ばれて1死満塁のピンチ。ここで吉川に足元を抜かれ、中野が飛びついて好捕するも懸命のグラブトスがうまくいかず適時内野安打となった。

 まさかの5連打に甲子園のスタンドは騒然。才木は雨天中止となった影響もあり、前回登板から中10日と間隔があいた。そのためボール全体が真ん中付近に集まったところを、巨人の打者にコンパクトに捉えられてしまった。

 泉口にもストレートをとらえられたが、幸いにも右翼・森下の正面。さらに門脇の打球も遊撃への痛烈なライナーとなったが、木浪が膝をつきながら好捕し、何とかピンチを切り抜けた。

 才木は今季、本拠地での巨人戦は2戦1勝で防御率0・00。13回2/3を自責点0(失点1)と好結果を導きだしていただけに、まさかの立ち上がりとなった。

 二回も先頭の投手・戸郷、続く丸に連打を許して無死一、二塁のピンチを背負った。それでも浅野を二飛に仕留め、モンテスは低めに鋭く落ちるフォークで空振り三振。最後は岡本和を遊ゴロに打ち取ってスコアボードにゼロを刻んだ。

 以降は球速を抑えつつ、丁寧な投球で巨人打線から凡打の山を築いた才木。六回に打線が佐藤輝の逆転3ランなど5連打返しで一気に試合をひっくり返し、6回2失点で11勝目の権利を手にした。

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