阪神・佐藤輝 失策取り返した勝ち越し2点打 初回6連打つなぐ猛攻「すごい攻撃ができた」
「阪神9-4中日」(4日、甲子園球場)
ミスしたままでは終われない。阪神・佐藤輝明内野手が気合を込めた一打で、すぐさま取り返した。
「ミスを取り返すという気持ちでしたし、打線がつながっていい流れだったので、自分もうまくその流れに乗ることができました」
初回、村上が先頭・岡林に右前打を献上。続く福永の三塁線へのゴロを、佐藤輝は逆シングルで捕球するも二塁へ悪送球。無死一、二塁とピンチを広げ、ここから2点の先制を許してしまった。
それでも直後の攻撃で、汚名返上のチャンスは巡ってきた。森下の2点適時二塁打で追いつき、大山も二塁打でつないだ無死二、三塁。「チャンスでしっかり結果を残したい」とカウント2-2と追い込まれてからの6球目、小笠原の146キロ内角直球に振り負けなかった。
バットを折り、詰まりながらも打球は中前へ。失策を取り返す勝ち越しの2点適時打。一塁上で「カモメポーズ」を決め、「ヒットになってよかったです」と笑顔を見せた。さらに井上も2ランで続き、「6連打ですごい攻撃ができたと思います」と胸を張った。
チームは2夜連続で、上位3チームの中で“独り勝ち”。リーグでは大山、森下に続き、佐藤輝は得点圏打率・340と勝負強さを見せている。ここぞの一打で連勝街道を導き、首位猛追を後押ししていく。