阪神・森下「自分がかえす」先制V撃 勝負強さ見せた あるぞ打点王!トップ・岡本和と6差の62打点

 3回、先制打を放ち二塁へ滑り込む森下(撮影・飯室逸平)
 3回、左前へ先制適時打を放つ森下
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 「阪神2-1中日」(5日、甲子園球場)

 何とかしてくれる-。チャンスで背番号1が打席に向かうと、スタンドのボルテージが上がる。期待に応える先制V打。阪神・森下翔太外野手がまたも甲子園を興奮へ導いた。

 0-0の三回だった。1死から近本の四球を選び、中野が三塁線へ絶妙なセーフティーバントを決めて一、二塁。先輩からの最高のお膳立てにスイッチが入った。

 「自分がかえす」

 1ボールから大野が投じた真ん中低めのカットボールを強振。乾いた打球音を残した打球が、一瞬で三遊間を破る。送球間に二塁へ進むと、歓喜する一塁ベンチを指さした。

 2試合連続タイムリーで62打点はリーグ4位。得点圏打率・345は大山(・355)に次いで同2位だ。ゲラと2人で上がったお立ち台で勝負強さの理由を問われると、「練習で突き詰めて、自信を持って打席に立っているので。試合であたふたしないように。練習から自信を持って、自分のスイングをするということを心がけています」。体の状態や感覚の確認など、日々の取り組みの成果を強調した。

 プロとして“勲章”も手に入れた。3打席目を終えて443打席となり、シーズンの規定打席に到達。2年目で初めての経験を「ファームに落ちた期間もあったけど、規定に乗れたのは去年と大きく違うことなので」と素直に喜び、「打点だったり、勝負強さだったり、そういうところも今後の試合で継続して出していきたい」とさらなる奮起を誓った。

 今季は残り19試合。首位・巨人、2位・広島を追い、4位・DeNAが迫る混戦となった。ただ、森下は落ち着いた口調でナインの思いを代弁した。「そのことは選手はあまり考えていないんじゃないですかね。やるべきことやっていくだけで。あと19試合しかないので。ゲーム差とか首位争いとか考えずにやっていくだけかなと思う」。一喜一憂せず、目の前の一戦を全員で取りにいく。

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