阪神・大竹 自己最多8Kで9勝目 ほえた!五回ピンチで高橋周を空振り三振「今後に向けても大きい」
「阪神2-1中日」(5日、甲子園球場)
気持ちで勝った。勝敗を左右する分岐点。1点のリードを守り切ると、阪神・大竹耕太郎投手は両手を力強くたたき、ほえた。5回を投げて8安打1失点に自己最多の8奪三振。先発として懸命に踏ん張った。
「あそこ(五回2死一、三塁)で三振が取れたのは今後に向けても大きいかなと思います」
2-0で迎えた五回だ。1死二塁の場面で福永に低めの直球を捉えられた。左翼フェンス直撃となる適時二塁打。1点を返され、なおも1死二塁のピンチを背負った。ここから粘りを見せた。細川には四球を与えたが、カリステを遊ゴロ。最後は高橋周を低めカットボールで空振り三振に仕留めて最少失点に防いだ。
中日戦は今季球団別で最多となる7試合目の登板。大野とは3度目の投げ合いとなったが、流れを渡すことなく左腕対決を制した。
長いシーズンを乗り越えるために調整法を変えた。登板日の試合前練習ではいつもより遅めにグラウンドに現れて体を動かす。「変な力が入ってしまうこともあるので。少しでも疲労がたまらないように」。直前に行っていた観客の前でのキャッチボールもやめた。
中継ぎ陣の支えがあってつかんだ今季9勝目。「中継ぎには申し訳ないですけど。次はもっと長く投げたいですし。感謝をして。次は助けられるようにしたい」と大竹。一球入魂で、託されたマウンドに全力を尽くす。