阪神・森下 V撃含む猛打賞 3戦連続の先制適時打 4戦連続打点でリーグ3位タイ64打点

 「ヤクルト0-6阪神」(7日、神宮球場)

 阪神・森下がまた初回から流れを引き寄せた。前夜のハイライトのような場面で打席に立った。そして思い切りのいいスイングで、この日も仕事を果たした。

 「打球はともあれ、1点入ったことが一番よかったかなと思います」

 初回1死二塁。高橋の2球目の、チェンジアップを逃さなかった。左翼への打球は、スライディングキャッチを試みたサンタナがはじき、森下は二塁へ到達。いとも簡単に先制点を生み出し、ベンチにいる仲間に向けて笑顔で指をさした。前夜は4安打を放っており、これで3戦連続の先制適時打に。初回から4点の猛攻を呼んだ。

 その後はしぶとさも発揮した。七回2死では木沢のシュートを投手強襲の内野安打に。九回2死では、一塁への内野安打で大山の2ランを導く猛打賞。「いい当たりのヒットではなかったですけど、勝つことが全てなので」と胸を張った。

 4試合連続で安打と打点をマーク。64打点はリーグ3位タイ、リーグ2位の得点圏打率・356と無双状態だが「自分の中ではめちゃくちゃいいってわけではない」と森下。続けて「ストライク、ボールがしっかり見えていることが、いい当たりじゃなくても結果につながったり、ヒットが継続的に出ているのかな」と数字を残せている理由を明かした。残りは17試合となった。「目の前の試合を勝つだけだと思います」。“先制の鬼”が猛虎打線をさらに加速させる。

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