阪神・青柳 5カ月ぶり2勝目「また大勢のファンの前で勝つことができるのは一番の喜び」 四回には同点スクイズ決めた!

 4回、スクイズを決める青柳(撮影・山口登)
 4回、雨の中で力投する青柳
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 「阪神7-2DeNA」(10日、甲子園球場)

 ウイニングボールをポケットに忍ばせて阪神勝利の整列に加わると、笑みがこぼれた。青柳晃洋投手が5回2失点で、4月19日・中日戦(甲子園)以来、144日ぶりの2勝目。「こういうところで野球ができるのは当たり前じゃないと、ここ半年くらいで思っているので。また大勢のファンの前で勝つことができるのは一番の喜び」。連覇への運命を握る甲子園7連戦の初戦、意地の白星をつかんだ。

 初回はゴロアウト三つの三者凡退。二回と五回は先頭に安打を許すも、それぞれゴロ併殺で無失点。激しい雨に打たれながらのピッチングとなった四回に中軸の連打で2点を失ったが、らしさを随所で発揮した。

 四回の打席では、1死一、三塁からセーフティースクイズを成功させた。リクエスト検証の結果、セーフ判定は覆らず。「何があったか分からなかったんですよ。ボールが(一塁に)来てないし、盛り上がってないし」と“ビッグプレー”を苦笑いで振り返った。

 昨年も約2カ月にわたって2軍降格し、股関節の可動域の変化など体の異変に気付いた。「去年とは違いますね。体は万全なので」と、今年はメカニックを重点的に確認。直球が三塁側に流れてる感じがあったため、動作解析も行った。普段は感覚を頼りに修正していくタイプだが、データとも向き合った。8月以降は瞬時の出力アップのために、ウエートトレーニングのやり方を変更。できることは全て取り組んで、鳴尾浜で“復肩の日”に備えた。

 聖地のお立ち台では虎党の大歓声が身に染みた。「何より楽しく野球ができたのでいいかなと思ってます」。ペナントレース最終盤、開幕投手の矜持を胸に背番号17が復活を遂げた。

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