阪神 岡田采配的中で聖地4連勝 初球セーフティースクイズで井上“神の左手” 連続バスターで5連打呼んだ

 7回、オースティンのタッチアップがアウトになり、手をたたいて喜ぶ岡田監督(左)
 4回、青柳のスクイズで生還する井上(撮影・中田匡峻)
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 「阪神7-2DeNA」(10日、甲子園球場)

 岡田マジックがズバズバ決まった。大事な7連戦の初戦。阪神・岡田彰布監督が積極タクトで、難攻不落の東攻略に成功した。試合後はもちろんご満悦だ。

 「まあね、久しぶりじゃないですか、ああいうのが成功したのはね」

 1点を追う四回だ。1死一、三塁から青柳の初球にセーフティースクイズを敢行した。「ちょっと(井上の)スタート遅かったやろ、もうイージーセーフなるかなと思ったけどな。左ピッチャーやからな」。打球が一塁側に転がるのを見て三走・井上がスタート。際どいタイミングだったが、判定はセーフ。リプレー検証でも判定は変わらず、同点に追いついた。

 3-2の六回も采配がさえ渡った。無死一塁から木浪がバントをファウルして追い込まれるとバスターでヒッティングに切り替えて右前へ。続く島田も2者連続のバスターで三遊間を破り、好機を拡大。近本のタイムリーを呼び込んだ。

 「いやいや、まあ、バント失敗とかもあったけど、後ろにつなぐ意識がね、いいつなぎになったんじゃないかな」

 岡田監督の采配にナインが忠実に応え、15安打7得点。聖地4連勝。指揮官は「下位打線が役割しっかりしたからこんな点取れたと思うよ。今日は中軸打ってないしな」と納得顔だ。六回からの継投策も見事ハマった。「連戦の初戦を取れたのは大きいか」と聞かれると、“岡田節”でこう返した。

 「取れたっていうか、そら当たり前や。この7つは大事な試合なの分かってるんやから。取れたとかじゃない、取りにいってるんやから。勝手にやって勝ったんちゃう。勝つためにやってるんやから、ここまできたら」

 首位・巨人とは2・5ゲーム差のままだが、2位・広島に0・5差に迫った。「手応え?手応えないよ、まだまだな」と岡田監督。こんなもんじゃない。もっともっと勝てる。11日も難敵・ジャクソンを打ち崩し、アレンパロードを突き進む。

 ◆岡田阪神、今季の主な神の手

 4月4日・DeNA戦 四回、一走・佐藤輝が梅野の中前適時打で一塁から三塁へヘッドスライディング。さらに続く木浪の一ゴロでは本塁へ左足からスライディング。いずれのプレーも一度アウトの判定となったが、リクエスト要求によるリプレー検証でセーフに。

 4月16日・巨人戦 七回に植田が代走で出場。三塁まで進塁した後、代打・糸原の浅い右飛でタッチアップ。植田は瞬時に左手と右手を入れ替え相手捕手のタッチをかいくぐった。

 6月13日・オリックス戦 四回に三走・原口が梅野の遊ゴロで本塁へ突入して左手で本塁にタッチし先制。チームにとって23イニングぶりの得点だった。

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