阪神・井上“神の左手” セーフティースクイズで本塁突入「一生懸命走りました」 直前の好走が奏功

 「阪神7-2DeNA」(10日、甲子園球場)

 阪神・井上広大外野手が“神の左手”を繰り出して同点のホームをつかみとった。山口球審の両手が広がった瞬間、聖地は大歓声に包まれた。

 「一生懸命走りました」。1点を追う四回1死一、三塁。打者・青柳がセーフティースクイズで一塁側に白球を転がすと、三走・井上はスタートを切った。「(打球の)角度が見えなかった」と一瞬迷いも生じたものの、走り出したからには止まるわけにはいかない。打球を処理した東はグラブトスで本塁に転送。井上は本塁に向かって一直線に滑り込み、間一髪で左手でホームに触った。

 DeNAサイドがリプレー検証を要求したが、判定は覆らず。大きく回り込んでホームに触れる選択肢もあった中、真っすぐ滑り込んでロスを少なくする選択をした井上の好判断が光った。

 直前の1死一塁では、一塁走者として木浪の弧を描いて右前に弾んだ打球で一気に三塁へ到達。「(打球を)落として捕る雰囲気が出ていた」と右翼・神里の動きから即座にスタートを切る決断をしたことが功を奏した。打つだけではない。189センチ、100キロの体躯で魅せた神走塁は飛躍のきっかけとなる。

 ◆岡田阪神、今季の主な神の手

 4月4日・DeNA戦 四回、一走・佐藤輝が梅野の中前適時打で一塁から三塁へヘッドスライディング。さらに続く木浪の一ゴロでは本塁へ左足からスライディング。いずれのプレーも一度アウトの判定となったが、リクエスト要求によるリプレー検証でセーフに。

 4月16日・巨人戦 七回に植田が代走で出場。三塁まで進塁した後、代打・糸原の浅い右飛でタッチアップ。植田は瞬時に左手と右手を入れ替え相手捕手のタッチをかいくぐった。

 6月13日・オリックス戦 四回に三走・原口が梅野の遊ゴロで本塁へ突入して左手で本塁にタッチし先制。チームにとって23イニングぶりの得点だった。

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