阪神・高橋遥人 中9日で神撃再び「相手どうこうより自分のボール」今季広島戦2戦2勝の鯉キラー

 13日・広島戦(甲子園)で先発する阪神の高橋遥人投手(28)が12日、甲子園で最終調整し、再びチームを勢いづける好投を誓った。重要なカード頭を任される左腕は、今季の広島戦で2戦2勝。“小園封じ”で復帰後4戦4勝を狙う。

 雨上がりの甲子園で、高橋が白星へ導く。復帰後初めて“投げ抹消”されず、中9日で臨む一戦。広島とのカード頭を任された左腕は、頼もしく意気込みを語った。

 「しっかり(登板までの)間をいただいてるんで、その分しっかり試合作って、勝てる確率を少しでも上げられるように頑張りたいです」

 広島戦は今季2戦2勝で防御率0・82。鯉キラーぶりを発揮しているが、「1発目で対戦するよりかは、自分としてはやりやすいかなと思うんですけど。向こうもそうだと思うので、試合が始まってみなきゃ分からないところもある」と油断はない。「相手どうこうより、自分のボールを投げるのが大事」と自分の投球を貫く考えだ。

 その中でも警戒すべきが小園。今季は6打数3安打、対戦打率・500と広島では一番打ち込まれている。ただ、「特にそんなに変えずに」と気負いはない。「その前にランナーをためないとか、単打OKでいくのか、いろいろ打たれてもいい場面、許容範囲もあると思うので、そういうのを意識して、リスクのないボールを選んでいけたら」。続けて「回の先頭バッターは全部しっかり抑えていければ」と警戒ポイントを明かした。

 復帰後は3戦3勝と、まさにチームの“救世主”になっている左腕だが、謙虚に、冷静に言葉を紡いだ。「自分の勝ちよりも、チームが勝ってる方が大事だと思うので。結果は野手の方が打ってくれてるので、ついてるんですけど、あんまりそこは気にするところじゃないと思うので」。チームは11日にDeNAに惜敗し、この日は雨天中止に。高橋でカード頭を取り、連覇へ再び勢いづきたい。

 「投げられていない時に比べたら、前向きというか、いいなと思います。緊張とか毎回あるんですけど、声援や緊張を力に変えて投げられれば」。圧巻の4戦4勝でチームを救う。

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