阪神 リクエストで追加点が幻に 価値ある一打のはずだった前川はガッツポーズ→表情固まる 甲子園が騒然

 「阪神2-1ヤクルト」(15日、甲子園球場)

 阪神は七回、貴重な追加点がヤクルト側のリクエストによって判定が覆り、幻となった。

 場面は七回1死二塁。前川が右前にクリーンヒットを放ち、二塁走者の大山が一気にホームへ突っ込んだ。大山の左手が捕手のタッチよりも先にベースに触れているように見え、球審もいったんはセーフの判定を下した。

 前川も一塁でこん身のガッツポーズ。だがヤクルト・高津監督がリクエストを行使し、映像判定の末、判定がアウトに覆った。甲子園は「え~っ」という悲鳴が沸き起こり騒然。喜んでいた前川も表情が固まっていた。

 阪神は三回にも近本の盗塁を巡って岡田監督がリクエストを行使するもアウトの判定は覆らず。指揮官はベンチで困惑の表情を浮かべていた。

 貴重な追加点が取り消しとなり、試合は一転して重苦しい流れに。それでも八回2死一、二塁のピンチを桐敷が切り抜け、九回はゲラが2死満塁の窮地を脱し、3連勝。貯金を今季初めて大台の「10」に乗せた。巨人が勝ったためゲーム差は2のままだが、チームの底力を示すような1勝になった。

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