阪神 逆転連覇へ3連勝!今季初の貯金「10」佐藤輝&前川の連続アーチで逆転成功 リクエストの不運重なるも自慢の救援陣が奮起

 2回、同点ソロを放ちナインの出迎えを受ける佐藤輝(撮影・立川洋一郎)
 2回、右越えに勝ち越しソロを放つ前川(撮影・山口登)
 2回、勝ち越しソロを放ち、佐藤輝(右)に抱きつく前川(撮影・中田匡峻)
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 「阪神2-1ヤクルト」(15日、甲子園球場)

 逆転での連覇を目指す阪神が3連勝で今季初めて貯金を大台の「10」に乗せた。巨人が中日に勝利したためゲーム差を縮めることはできなかったが、チームの底力を示すような1勝だ。

 豪快な一発攻勢で試合をひっくり返した。1点を追う二回、1死から佐藤輝が「入ってくれてと願っていた」と右翼席へ同点の14号ソロ。さらに続く前川も「打てて良かったです。4号ソロを放ち、2者連続アーチで一気に試合をひっくり返した。

 しかし七回、1死二塁から前川が右前打を放ち、二塁走者の大山が一気にホームへ。クロスプレーの末にいったんはセーフの判定がくだったが、ヤクルト・高津監督がリクエストを行使。アウトに覆ると球場は騒然となり、ベンチの岡田監督も困惑の表情。一気に試合展開が重くなってしまった。八回も代走・植田のスチールで1死二塁の好機を作りながら、近本、中野が凡退。次の1点が遠い状況が続いた。

 それでも自慢の救援陣が奮起。八回からマウンドに上がった桐敷が2死一、二塁のピンチを招いたが、村上を中飛に打ち取ってスコアボードにゼロを刻んだ。九回のマウンドを託されたゲラが2死満塁のピンチを背負ったが、最後は空振り三振で悪い流れを断ち切った。

 先発のビーズリーは6回を投げて2安打1失点、自己最多タイの9奪三振の好投。初回こそ2死三塁から暴投で先制点を献上したが、二回以降は追加点を与えず。安定感抜群の投球で試合の流れを渡さなかった。

 試合前まで今季はヤクルト戦3戦3勝、防御率1・06をマークしていた“ツバメキラー”が本領を発揮し、8勝目をマークした。

 お立ち台では「2つのホームランを見て落ち着くことができましたので、感謝しています」と佐藤輝&前川に感謝の思いを語った助っ人右腕。「これからも全力で試合を頑張って行きますので、サポートをよろしくお願いします」と呼びかけ、大歓声を浴びていた。

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