阪神・岡田監督 18日中日戦先発・村上にゲキ「今年最高のピッチングしたらええ」逆転アレンパへ残り10戦

 ダッシュをしながら爽やかな笑顔を見せる村上(撮影・中田匡峻)
 中日戦に向け移動する阪神・岡田監督
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 阪神の岡田彰布監督(66)が17日、村上頌樹投手(26)に今季のベストピッチングを期待した。18日の中日戦(バンテリン)で、リーグ1位の防御率1・14の高橋宏と投げ合う右腕に対して「明日は村上が今年最高のピッチングをしたらええだけやん」と“岡田節”で奮起を促した。4連勝中で首位・巨人とは2ゲーム差。今季は苦しんできた昨季のMVPに、逆転Vへの勢いを加速させる快投を願った。

 残り10試合。巨人の背中が見える位置までは追い上げたが、浮ついた様子はない。中日、DeNAと続くビジター3試合へ向けた移動前。気持ちの高ぶりを問われた岡田監督は「そんなもんあらへんよ」と普段通りだった。

 その背景には頼もしい選手への信頼がある。18日・中日戦に先発する村上に対しても「言わんでも分かるやろう、どんな試合かは」と話し、短い言葉で背中を押した。

 「明日は村上が今年最高のピッチングをしたらええだけやん」

 中日先発はリーグ1位の防御率1・14の高橋宏。負けられない試合で、強敵と投げ合う右腕の底力に期待した。

 球団史上初のリーグ連覇を目指す今季。昨季はMVP、新人王に加え、最優秀防御率のタイトルを獲得した村上を先発陣の大黒柱として位置付け、開幕後は6連戦初戦の火曜日の先発を任せた。だが、エース級との対戦も多いこともあって6勝9敗、防御率2・49。思うような成績を残せていない。

 最近でもチームは10日からの甲子園6試合で5勝1敗ながら、唯一の敗戦は村上が登板した11日・DeNA戦だった。鳴尾浜で調整した右腕はチームの快進撃を喜びながらも、責任を口にした。

 「先週も自分の試合だけ負けたので。負けられないところで、自分が打たれていなければ勝てていたので。そこは申し訳ないなと」。7回3失点で負け投手ではなかったが、勢いづけられなかった投球を猛省した。

 それでも13日・広島戦からチームは負けなし4連勝。村上にリベンジの機会がめぐってきた。「この流れを止めないように。負けられない戦いが続くので。自分もその流れに乗って連勝を続けられるようにしたいなと思います」と期する思いを明かした。

 今季は22試合に登板し、144回1/3を投げ、ブレークした昨季の数字に並んだ。18日にキャリアハイを記録する。

 ただ、個人的な思いは封印する。「やっぱり巨人は強いんで。なかなか負けてくれないんで。逆転優勝すると信じて自分たちは勝つしかないんで。勝っていけば相手にプレッシャーになると思う」。高橋宏とは今季2度投げ合って2敗しているが、チームを勝利に導くことだけを考えて“年イチ”の投球を見せる。

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