大谷VS阪神 ドジャース日本開幕前にエキシビション 来年3月に実現 才木、23年“膝つき被弾”の雪辱なるか
阪神が来年3月上旬に米大リーグ・ドジャース、カブスと東京ドームでエキシビションマッチを行うことが19日、分かった。伸び盛りの選手が多い阪神が、同18、19日のメジャー開幕シリーズ(東京ド)を目前に控えて本番モードに入るドジャース・大谷の胸を借りる。
25年シーズンの開幕前。阪神ファンにとっては夢のようなメジャー2球団との対戦が実現する。球団関係者は「その方向で進んでいる」と明かした。
最も注目を集めるのはドジャース・大谷との対戦だ。投手陣にとっては、メジャー史上初の「50-50」に突き進んでいる偉大な打者で腕試しとなる。打者は、来季からの復帰へステップアップしている「投手・大谷」との対戦があるかもしれない。
阪神と大谷の対戦といえば23年3月6日、WBCに臨む日本代表との強化試合が印象深い。
三回。才木が大谷の体勢を完全に崩しながら低めのフォークを右手一本ですくわれ、左膝をつきながらバックスクリーン右へ運ばれた。「僕の中ではベストボールが片手で運ばれた。『レベルが違う』の一言で片付けたくない」と大きな刺激を受け、先発陣の柱に成長するきっかけとなった。
注目が集まるのは大谷との対戦だけではない。今季の地区優勝が目前の強豪・ドジャースには、山本はもちろんベッツ、フリーマンのメジャーMVP受賞選手ら大物選手がそろう。
カブスもここまでチームトップの14勝を挙げている今永、20本塁打を放っている鈴木の投打の日本人コンビを中心に強力な布陣だ。メジャートップレベルの選手との対戦は、阪神の選手にとって必ず大きな財産となる。
◆阪神VSMLB球団 古くは1953年11月の日米野球でジャイアンツと対戦。開幕前のオープン戦時期の対戦としては岡田監督の第1次政権時だった04年3月28日にデビルレイズ、翌29日にヤンキースと対戦。さらに08年も3月22日にレッドソックス、翌23日にアスレチックスと対戦している。最近では12年3月25、26日はマリナーズ、アスレチックスとの試合が組まれた。
また、23年3月6日はWBC日本代表との強化試合で大谷の左膝をつきながら右手一本で本塁打を記録したことなどが話題に。翌7日も韓国代表と強化試合に臨んだ。