阪神・岡田監督「三回で終わりや、もう」 西勇背信三回途中5失点KO 今季初リリーフのビーズリー3失点、勝負タクト不発

 「DeNA9-6阪神」(20日、横浜スタジアム)

 敗戦の持つ意味は論じるまでもない。数字以上に重い1敗。試合後の阪神・岡田彰布監督は言いようのない苦笑いを浮かべていた。

 「三回で終わりや、もう」

 名指しこそしなかったが、敗因は明らかだった。逆転優勝の懸かった正念場で西勇が背信の5失点。今季最短となる2回0/3でマウンドを降りた。

 二回に連打と四球で無死満塁のピンチを背負うと、伊藤に先制の2点適時打を許した。三回は牧、佐野に連打を許し、無死一、三塁からオースティンに甘く入ったシュートをバックスクリーン左へ運ばれた。チームにとってオースティンに浴びた今季7本目の本塁打。相手主砲にまたも煮え湯を飲まされた。

 33歳の右腕は「結果なんでね。力みとかじゃなく、結果的に打たれてしまったというのが全て」と反省の弁を並べた。勝負の9月に入り、4敗中3敗を西勇が喫した。前回登板の8日・ヤクルト戦(神宮)でも二回に2失点、三回には3ラン被弾で3失点した。リプレー映像を見るかのようなKO劇に、岡田監督も「止められんわなあ」とあきれ顔で振り返った。

 西勇の早すぎた降板で矢継ぎ早の継投を余儀なくされた。「序盤で4人もピッチャーを使ったらもたんわ」という言葉に虎将の苦悩がにじんだ。

 勝負を懸けた継投も実らない。1点差の六回から、中継ぎ待機させていたビーズリーを中4日で投入したが、イニングまたぎとなった七回に宮崎に適時二塁打、続く筒香には痛恨の2ランを許した。痛恨の3失点に右腕は、前回登板の15日・ヤクルト戦(神宮)で98球を投じていたこともあり「(中継ぎとして)準備不足の部分もあった」と悔しさをにじませた。

 打線は5点リードから一時は1点差に迫るなど好調を維持している。4連戦の初戦を落としたが、悔やむ暇もなく試合はやって来る。次の試合かと問われた指揮官は「まあ、そういうことやろ」と締めくくった。うつむいている時間はない。

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